5

帰り道


「未来ちゃん、お友達にドン引きされてしまいました…そのすみません」


「パパったらなに考えてんの?恥ずかしい!もう!」


「未来ちゃんはもてるし…他の男たち寄せたくないし!若い子は難しい!」


「未来はパパのこと話したよ。東大教授だって!女の子たちはみんなすごいって言ってくれたよ」


「あ、そうなの。俺も言ったけど効果なし」


「未来はパパ自慢できたから満足〜」


「わ、そんなくっつかないでよ」


「いいじゃん」


「未来ちゃん、俺は補導されない?かな…」


「夫婦なんですけど?」


「へへ、そっか。そうだよ…」


にやにやが止まらないぞ。


「パパ、携帯鳴ってるぅー」


「ん?あぁ、…早川だ」


しまった。夕方から学生と論文の話し合いする予定だった…けど


「悪いが少し急用ができてしまって。申し訳ない。明日にしてもらえるか?」


気乗りしないから延長してしまった。


「パパ?よかったの?」


「うん、未来ちゃんとせっかくすごせるから」


「あ、水着!帰ったら水着着るから!」


「え、水着?なんで?」


「パパ、もーっと未来の水着見たいでしょ?ちらちら見てたから〜」


「は、はい」


未来ちゃん…君は…かわいすぎる!

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