第37話~春想い期待に満ちた徒桜

 高松屋敷の建つ山の麓に、キャンピングカーが出現した。前進の慣性を殺しきれていないためか、出現と同時に車体が大きく揺れ動き、中の乗客達は一瞬だけ無重力を味わった。車体は、前方の木の幹に衝突し、その動きを止める。ドアが開き、最初に降りたのはエアバッグに包まれた風切宍道だった。


 地面に寝そべる彼に近付いてくる一人の影。


「大丈夫ですか、宍道さん?」


 白のアルバ姿の源蓮華がそこには居た。顔についた土を払うよりも先に宍道は情けない声を上げた。安心したからなのか、蓮華の名前を連呼し続けている。その声に誘われるように頭を抑えた燐瞳が降りてくる。


「蓮華君! どうしてここに!? それにその格好……」


「まぁ、色々あってな」


 蓮華は続々と降りてくる乗客達に同じ質問をされ、今までのいきさつを話し始める。


 神の復活を目撃し、現場へ急行している最中、自身を貫いた巨大な雷があったこと。


 気が付けば蓮華が教祖を務める宗教団体の施設に居たこと。


 信奉者にこの服を着せられたこと。


「ご丁寧に誰かが施設まで運んでくれたみたいなんだ……今は神の後を追うため、桜に霊視を頼みに来た」


「そうか、それよりも身体は大丈夫なのかい?」


 周芳が雷に打たれた事を心配した。蓮華はアルバを少しまくると、左腕に稲妻が走った痕が残っている。


「全身がこんな痕だらけだし、内臓が完全に治っていない……いま童子が再生のために全力を尽くしている……皮膚だけでもなんとか治って良かったよ」


 酒吞童子と融合した影響で、蓮華は雷に打たれても耐えうる頑丈な肉体と再生能力を得ていた。それでも消耗が激しい様子で、力を発揮するにはもう少し時間がいると全員に説明する。


「とりあえず合流出来て嬉しい……こっちは薙君とシルフィウム君が────」


 周芳は蓮華へ状況を説明する。


「霊視の手間が省けたぜ! 今からそこに────!?」


 突如、蓮華は右腕を抑えてうずくまる。警告と言わんばかりに激痛が蓮華を襲う。


「わ、わかった……大人しくしている」


「酒吞童子を怒らせないことね、まったく」


 シヅキが腕を組んで呆れた表情を浮かべた。この場の全員が高松屋敷を目指し山を昇り始めた。


 ☆☆☆


「────ようこそおいでくださいました」


 高松先生が門前で出迎えてくれた。着物姿で深くお辞儀をする彼女に、全員が頭を下げる。


「さぁさぁ皆さんお入りになってください」


 同時に黒服の使用人たちが玄関の戸を開け、中に誘導し始める。奥では、黒服に付き添われた桜が申し訳なさそうに立っていた。


「桜、世話になる」


「蓮華君? どうしてここに……」


 目の前まで桜は移動した。右手で俺の左腕に触れるとクスっと笑った。


「ハヤトは……どうなったの?」


「アイツには逃げられた……申し訳ない」


 俺はシヅキと同室に案内された。隣は森之宮一家だ。宍道さんはそのまた隣だとか。


 部屋がノックされ周芳さんが入ってくる。神妙な面持ちの彼が切り出したのは、暦についてだった。


 彼女の姿が神社を出る直前────神の復活直後から見えないという。


「薙君が言っていたんだ────記憶には暦なんて部下は出てこないって」


「じゃあ、アイツは一体誰なんだ?」


 死神見習いを自称した暦という少女は何者なのか。俺には不敵に笑う彼女の顔が浮かぶだけで何も答えが見つからない。


「桜に霊視してもらったらどうだ?」


「いや、私もそう思ったんだが、桜は今……霊視が出来ない状態らしい。付き人と一緒にいたのはその影響らしい」


 話によるとアメリア・シルフィウムの天使の寵愛に触れた桜は霊視能力を失ったという。


 俺はハヤトの言葉を思い出していた。アイツも俺と桜の通信を見て、霊視が使えないのだと判断していた。あの時は何も気にしていなかったが、まさか本当に桜の霊視が封じられていたとは思わなかった。


「────てことは、その時点から単独行動を追えていないのか……それはいつ頃だ?」


「確か、財団の倉庫に金剛鈴を取りに行くって言った時よね?」


 シヅキが答えた。俺はアメリアの腰に括り付けてあった鈴を思い出す。


「ただ、桜の報告では暦さんは財団の倉庫に間違いなく寄っているみたいなんだ。だから霊視で暦さんを最後に捉えたのは数日前ってことになる」


 周芳は、暦が財団の倉庫へ向かうと出て行った際、桜に霊視を頼んでいた。アメリアが高松屋敷を訪れていたのはちょうどその頃だったと。


「神が目覚めてから消えたってんなら、普通に考えると神側────ハヤトの仲間って考えるのが普通……でも、それならこっちに潜入していた理由はなんだ?」


 周芳さんの話では、暦は執拗に閻魔薙の中立性に拘っていたらしい。そして彼の失った力を集める事に協力的だったと。和睦の継承についても前向きだったと言っていた。


「神の復活前に和睦を継承させたかったとしか思えないが……」


 三人は腕を組んで頭を悩ませる。苛立ちからぐしゃぐしゃと髪を搔きむしってしまう。霊視さえ使えれば一発なのに。


「だから既に高松先生にお願いしておいたよ、いま準備するらしい」


「なら俺は桜から情報をもらえるだけもらってくる」


 そう言い残し部屋を後にした。


 ☆☆☆


「おかしいねぇ~」


 桜の部屋に向かう途中、ガシャガシャと道具箱を漁る高松先生が見えた。付き人三人も必死になって何かを探している。高松先生の部屋は箪笥など収納スペースの全てを開け放っており、まるで強盗被害にあったような見た目になってしまっていた。


「どうしたんですか、高松先生」


「あぁ~蓮華君かい? いや、霊視で使う祈祷台がなくてねぇ……それと幣帛へいはくも……おかしいねぇ」


 高松先生の霊視は桜のように視るだけでは行えない。神に祈ることで霊視を発動させるというのが彼女の霊視だ。むしろ桜が異端。視るだけで完結する力は特殊だ。


 その仕事道具一式がないとなると、やはり桜の霊視が戻るのを待つしかないのだろうか。


「ここの所、霊視の依頼は桜ちゃんがやってたからねぇ……それにしても、どこいったかねぇ」


「盗まれた可能性は?」


「いえ、この屋敷へ侵入した者はおりません……強いてあげるなら、あの閻魔様方だけでしょうか」


 俺の問いに黒服の付き人が返答した。閻魔薙がそんなことするわけないだろうし、やはり暦か?


「先生のお部屋は我々が毎日掃除しておりますので、誰かが来れば分かります……あっ」


 付き人が何かを思い出したように声を上げた。


「そういえば、桜様が一度来られましたが……」


「桜が? なんで?」


「そこまでは……ただ先生を探されていただけかもしれませんし」


 付き人は口ごもる。記憶が曖昧なのだろう。


「桜が何をしていたかまでは見ていないんだな?」


「……申し訳ございません。私も他の業務のために席を外した時だったので……ただ、お一人でした。それだけは確かです」


 ────なんだこの感情……


 胸の中で渦巻く疑念に嫌悪感を抱く。ただの偶然だろう。そう頭の中で何度も念じる自分がいる。


 いや、俺は疑っている……身内の人間を。

 

 暦の霊視の報告も、いまの窃盗の件も、確証は全くないのだが、俺の勘が彼女を疑えと叫んでいる。


 寵愛で目が潰れたのと同時期に本当に桜は暦を霊視で追っていたのか? 


 寵愛で目が潰れた状態で一人で何をしているんだ? 付き人が必要って話は何だったんだ?


「────俺が確認してきます」


 そう言って忙しなく物探しをする高松先生達を残してこの場を後にした。


 ☆☆☆


 ────風切桜は霊視が使えないのか


 何度もハヤトの声が脳内で再生される。消えろと願っても消えてくれない。そりゃそうだ。普段の桜なら、電話口で状況を聞いたりしない。違和感の正体はこれだ。


「桜、入るぞ?」


 桜の部屋の引き戸をノックするが返事はなかった。ゆっくりと戸を開けると、そこには誰もいなかった。


 悪いと思いつつも、中に入り周囲を眺めた。綺麗に整頓された和室は、かつて出入りしていた頃と何も変わらない。


 奥の学習机を軽く撫でた。これは桜が子供の頃から使っていたものだ。机の上に、昔の写真が立て掛けてある。


 俺と桜、そして燐瞳と春人の四人が写っている。


 写真を右手で持ち上げると、腕が痙攣し写真を机の下に落としてしまった。


「童子……?」


 返事はなかった。右腕が無意識に痙攣する時は酒呑童子の意識がある時だ。何かを俺に伝えたかったのか?


 その予想は当たっていた。写真を拾おうと椅子を退かし、机の下に手を入れた時、幣帛の紙垂しでが触れたからだ。


 間違いない。高松先生が探していた物の一部だ。


「桜、なんでだよ……」


 風切桜は、俺たちに嘘をついている。


 ☆☆☆


 これは蓮華が訪れる少し前の出来事だ。


 桜の部屋をノックする音が響いた。桜が引き戸を開けると、そこには泣きそうな燐瞳の姿があった。燐瞳は桜に抱きつき、しゃくりあげながら薙とアメリアの話を始める。


「何か脅威が迫ってるって……今頃、二人は無事なの? 桜ちゃんなら分かるでしょ!?」


「燐瞳……私は……」


 桜は迷った。妹のような存在が閻魔達の安否を心配している。その想いに答えるべきか、断るべきか、彼女は決めかねている。


「本当は行ってほしくなかった! でも言えなかった! 二人が戻ってこなかったら……私……」


 燐瞳の姿を見て、桜は察した。燐瞳の中で、心の支えは既に二人に置き換わっているのだ。過去を完全に払拭したわけではないだろう。それでも燐瞳は今を歩み始めている。もう弓栄春人は彼女に必要ないのかもしれない。


「それでも、私には────」


 思わず心の内が口から漏れた。桜は、弓栄春人を求めている。求めてしまっている。だからこそ約束してしまった。手を組んでしまった。


 だが、燐瞳の気持ちが痛いほど分かってしまう。


「────燐瞳だけは裏切れないわ」


 桜はそう言うと、燐瞳の肩を掴んだ。


「今から二人を霊視してあげる……でも、これは二人の秘密よ」


 二人は人目をはばかるように屋敷の離れへ移動した。


 そして、六畳ほどの部屋に入ると桜は霊視を始める。


「燐瞳、今から言う事は他言無用よ」


「えっ……それは、なんで?」


「それは────」


 ────暦さんと約束したから。


 そう言った瞬間、桜の首筋に冷たい物が触れた。ひんやりとしたその感触は、まるで刃物でも充てられているようだった。


「その話、俺にも聞かせろ」


「蓮華……君?」


「動くなよ、お前の首に当たっているのは童子切だ……振り向けばどうなるか分かるだろ?」


 突如暗闇から現れた蓮華に燐瞳も気が付くが、現状を理解しきれず放心状態になっている。


「どうしてここが?」


「昔からお前が隠れるのはここしかねぇだろ」


 グッと刃が押し当てられる。刃に赤い液体が伝った。


「蓮華君! 桜ちゃんが何したって言うのよ!!!」


「燐瞳黙れ……こいつは暦と何か約束したって言ってるんだ。暦はもしかしたら俺達の敵かもしれねぇ。言ってる事、分かるだろ?」


 それはつまり、桜も裏切り者だと言っている様なものだった。


 桜から深い溜息が漏れた。観念したと言わんばかりに両手を上げ、「蓮華君と燐瞳なら分かってくれるわ」と全てを話す決心をしたようだった。そんな様子の桜を見て童子切を鞘に戻した。


「────あれは、閻魔薙がシヅキによって連れていかれた夜だったわ……ちょうどアメリア・シルフィウムの捜索を貴方が周芳さんに依頼した頃よ、蓮華君」


 桜は語り始める。


 ☆☆☆


 ────深夜の桜の部屋に、その女は突然現れた。


「霊視で盗み見るなんて、私達と同類ね、桜さん」


「何の用? 閻魔薙がどこにいったかは私も知らないわよ」


 桜は机の椅子に座ったまま、布団の上に立つ暦に視線を移した。


「私は貴女と取引がしたいのよ」


 そう言って暦が提案したのは、”暦の単独行動を連盟員から隠す”こと。


「連盟は情報を貴女の目に頼っている……だからこそ直談判しに来たのよ」


 着物姿の暦に違和感を覚えた。彼女には現世の理が発生する予兆がない。この高松屋敷は霊体で存在できるほど甘い環境ではないのだ。


「人を呼ぶわよ」


 その違和感は恐怖となって桜を襲う。目の前の少女は、昼間に見た閻魔薙を慕う少女なんかではない。まるで別物だと本能が警鐘を鳴らす。


「────弓栄春人は生きている」


 桜の手が携帯電話に伸びるのを、暦の言葉が止めた。


「……デタラメを言わないで!!!」


「なら視るといいわ……私を霊視しなさい」


 暦の挑発に桜は乗った。彼女の心のうちを霊視すると、漆黒の空間に浮かぶ少年の姿が映し出される。


 スマートマッシュウルフの髪型に眼鏡をかけた少年の姿は、見覚えしかなかった。


「春人……!?」


「はい終わり」


 プツンと映像が強制終了させられる。なにをしたのか桜は暦を責める。


「二重思考ってやつかしら……2+2=5ってね」


「ハヤト達と同じ技術……なんで……」


 ひらひらと手を揺らす暦は完全に桜をからかっていた。立場をハッキリさせた暦は再度提案をする。


「見返りは、弓栄春人を貴女達連盟に返すってのでどう?」


 桜の呼吸が安定しない。それほど心が動かされた。どれだけの時間待っていただろうか。弓栄春人に会える日を。桜にとっての意思の支柱は、まさしく彼の存在だ。彼と再会することが出来るのなら、桜は目の前の未知なる存在とでも手を組むだろう。


「────もう一押し……お願い……私に貴女を信じさせて」


 しかし、最後の確証が欲しかった。


「お願い……貴女が味方だと、私達全員が納得する何かを……それで私は貴女を信用できる」


 懇願する桜を見て、暦はふふっと笑みをこぼす。


「もしハヤトを拘束できたら、彼の首は私が刎ねる事を約束するわ」


 暦の右手に大鎌が出現した。わずかに刃が発光している。


「目的達成まで、連盟に可能な限り協力するわ。お互い何もなかった様に過ごしましょ? それくらい出来るわよね、桜さん?」


 暦の姿が部屋から消えた。桜は、押し寄せる感情の波に押しつぶされ、声を殺して泣いた。


 ☆☆☆


「春人を……そのためにお前は」


「そのため? そのためですって!? 私にとって春人は!!!」


 ぐらりと姿勢を崩した桜を燐瞳が支えた。身体が震えている。それほどの怒りを瞬時に解放したのだと燐瞳は察した。


「春人は、私の支えだった……お父さんが殺された時、私を慰めてくれた春人が、今でも忘れられないの!!!」


 桜の発言には分かる部分があった。誰だって何かを支えにして生きている。その支えが再び現れたのだ。誰だってもう二度と手放したくはないだろう。燐瞳も桜に共感した。今の燐瞳は薙とアメリアを支えに生きている。


「薙君がお兄ちゃんと話したって言ってた……だから多分……暦さんの言っている事は本当だと思う」


「だからって信用できねぇ! 第一、暦が約束を守る保障が無いだろう!?」


 連盟を危機に晒している自覚はあるのかと蓮華は桜を叱責する。


「今の今まで、私達の行動を妨害したり、実害は出ていない……それにハヤトの首を刎ねると言っていた……暦さんは味方よ」


「────今のところは……だろ」


 連盟に協力していたのも、例えば和睦の復活みたいに共通の目的だっただけなのかもしれない。いま、和睦は十年の時を経て目を覚ました。だからこそ隠れず堂々と行動し始めたんじゃないかと蓮華は思う。


「もし、暦が約束を反故にしたら、どう責任を取るつもりだ?」


「せめて……せめてハヤトだけは、私の邪視で殺す……それでどう?」


 震える桜はそう言い残し、あまりの緊張から燐瞳の腕の中で気を失った。


「桜ちゃん……」


「燐瞳、桜を部屋に運ぶぞ」


 気絶した桜を抱え歩く蓮華を燐瞳が呼び止める。


「まだ、薙君達の霊視をしてもらう前だったの」


「燐瞳、世の中、知らない方が良いものもある……閻魔薙とアメリアは、俺が助けに行く」


 視ない方が良い────何が起きているか、分からない方がいい。


 あの神が何か仕掛けた。だから閻魔薙とアメリアは足止めになる事を選んだ。言わなかったのは、止められるのが分かっていたからだろう。あの二人なら切り抜けられると信じたいが、最悪のケースも考えられる。だから見ない方が良いと蓮華は判断した。


 ☆☆☆


「本当に行くのか?」


 桜の部屋の前で周芳さんとシヅキが心配そうに俺を見た。俺は再び腕を捲り上げる。雷の痕がだいぶ引いているのが見て取れた。まだ万全ではないものの、二人を回収するくらいなら可能な状態だと説明し、シヅキに空間移動を依頼した。


「それにしても桜が……春人……」


 周芳さんも衝撃を受けたのだろう。情報過多により先ほどよりやつれて見える。


「戦わずに逃げるって約束して」


「シヅキ……分かってるよ」


「あの二人の馬鹿共は分かってなかったようだから、一応ね」


 シヅキは怒っている。逃げろと言ったのにあの場に突然残った二人に。確かに、あのキャンピングカーのメンバーで、神やハヤトと渡り合えるのは閻魔薙とアメリアくらいだろう。


 戻って説教したかったとシヅキは語った。でも燐瞳を残して行くわけにはいかないと。シヅキは、一度は死を覚悟した。でもこれ以上燐瞳の支えが消えるわけにはいかないと申し訳なさそうに言った。


「それに今の私じゃ、足手まといだから、お願いね」


「あぁ、さっさと連れて帰る……頼むから生きててくれ、二人とも」


 月明りの中、蓮華の姿が消えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る