異世界魔法書士は眠る

愛する妹のメヨイは力尽きて病室のベッドで眠ってしまう。余命は6時間程度である。今、私にできることは彼女を助けるために行動すること。こうして、姉のコヨイの冒険が始まった。学校へ向かうと手厚く歓迎してくれた。私は成績優秀で品行方正、それでも大切なものを失いたくない気持ちは人として変わりがない。学校で先生に事情を話す。

『メヨイを助けるためにお願いしますわ!』

『コヨイくん、着いてきなさい。』

着いていくと上級生のロイヤルクラスに案内された。緑髪ロングのヒルチ、赤髪ショートのケサウが居た。2人とも学園内では好成績のご令嬢として知られている。

『この2人は願いを叶える教会への地図持っています。2人にお願いしましょう。』

『あなたがコヨイさんね。噂は聞いてます。よろしくね。』

『妹が大変らしいな。力を貸すぜ』

そして3人で精霊を呼び、空を飛んだ。

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

ケサウは叫んでいる。

『どうしたのですか?』

『高いところはこえええんだよ』

『コヨイさんは平気なんですか?』

『平気ですわ。ヒルチさんは?』

『うふふっ。私は毎日空を飛んでいますから。あなたのメヨイさんを想う気持ちわかります。』

『ありがとうございます。』

教会に入ると神官が居た。足早に入っていく。中には古い書物が揃っている。

『何をしに来ましたか?』

『妹を助けに来ました。メヨイの病気を取り除いてください。』

『分かりました。あと2日早く来ていたら私はここにいませんでした。本来ならあなたはここに来るはずのものでは無い。しかし良くぞここまで辿り続けてきましたね。その願い叶えましょう。』

ぱあっと光を照らされて病院に光が降り注いだ。その後、病院に戻るとメヨイは元気になっていた。

『コヨイお姉ちゃん…あたしのためにありがと!』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る