異世界魔法書士は女の子になる
どれくらい時間が経っただろうか。
『目を覚ましてくれたのね。良かったです
わ…』
青紫美少女は涙を
『ずっと昏睡状態だったのよ。病院の先生からはもう目が覚めないって言われていましたわ。』
『ここはどこだ?あなたは誰?』
『わ、
『あ、ああ。』
青紫美少女は激しく取り乱して手で顔を覆い、シクシク泣き出してきまう。さっきから我の声もかなり違和感があるが、しばらく寝ていたせいだろうか。
『記憶喪失だなんて。うっ…うっ』
『いや、記憶喪失じゃないとは思うんだが。なぁお嬢ちゃん。教えてくれよ。』
『双子の姉の
こいつは何を言ってるんだろうか。我は姉など居ないし、どこからどう見てもこの青紫美少女は10代半ばの年下である。しかも男性のような話し方と言っているが、我は男だから普通だと思うのだが。しかし、嫌な予感が
『うっ…な、ない、ある…』
さすがの我も動揺してペタペタと自分のとは思えない女の身体を触る。男の大事な部分が無くなり、女の小さいおっぱいがあるのだ。考えただけでもゾッとする。ここが病院だとしたら手術か?誰が一体なんのために?顔と真相を確かめるため、青紫美少女に声をかける。
『か…鏡をください』
『グスッグスッ…ええ。どうぞ。』
青紫美少女から手鏡を渡される。その手鏡で顔を見ると髪の色は
『い、痛っ!なんだこの身体。この女が…これが自分?や…やだあああああ!!』
受け入れられない状況に勢いよく手鏡を投げてしまった。
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