第7話

 ?!!


 数秒して、僕は自分がしていたことに気がついた。

頬を真っ赤に染めた金森は、言葉にできないほど可愛かった。


「ちょ、、」


 僕はそのまま抱きしめたくなった。しかし、なんとか理性を保った僕は、必死に曲を探し始めた。


 金森はずっと恥ずかしそうにこちらを見ていた。


「じゃ、じゃあ、歌うね…!」


 なんとかして気を紛らそうと、僕は全力のロックを歌い上げた。

金森は、終始笑顔で聞いてくれていた。


 時々、恥ずかしそうにしながらも。


 それから僕たちは、交互に歌い続けた。金森の美声を聞いているのは、僕にとって幸せでしかなかった。


 この時もまた、あんなことになるとは、思ってもいなかった-。

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