第8話

 2人でずっと歌い続け、気づけば2時間が経過していた。

少し疲れた僕らは、ポテトを頼み、2人で食べることにした。


「これめっちゃうまくね?!」


 普段と少し違う言葉遣いになった金森は、僕しか知らないものだと思うと少し嬉しかった。


 独占欲というものだろうか。僕は金森を他の人に渡したくないと強く思った。


 気づいた時には、僕は金森を抱きしめていた。




「池田くん」


 彼女の声は、少し震えていた。


「私ね、誰にも言っていない秘密があるの。」


 僕は、少し身構えた。


「もし、私が1、池田くんはどう思う…?」

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