オカルトサイトを立ち上げたら呪われた件

「今って都市伝説がじわじわキテるじゃん。今度ウェブサイトを立ち上げようと思ってるんだけど、一緒にやらねぇ?」


「どうしてオレなんだよ?」


僕とカズシゲはとある中堅IT企業でウェブエンジニアをやっていた。ウチの会社もご多分に漏れず副業を認めるようになったことで、以前からカズシゲは副業案を練っていた。プログラミングやウェブデザイン、何でもこなす彼にとって、ウェブサイトを自分一人で作ることくらい容易いことだったが、わざわざ僕を誘ってくるのには理由があった。


「オマエって都市伝説とか詳しいじゃん、ライターをやってほしいんだ。怖い話とか記事を書いてくれよ。幽霊動画とかも作ってほしい」


「ゴメン、オレは無理だ」


カズシゲは僕よりも何倍も仕事のできる優秀なエンジニアだった。最新技術を短期間のうちに習得し使いこなすスキルの持ち主だ。そんな彼だからこそ副業ができる時間的余裕があるのであって、僕のような平凡なエンジニアは、仕事以外の時間には新しい技術の勉強をしないと日々の業務についていけない。副業などやっているヒマなどないのだ。


「頼むよ、協力してくれよ、信頼できるのはオマエしかいないんだよ」


「オレは日々の仕事でいっぱいいっぱいなんだよ」


「じゃあ監修だけでいいよ。オレが書いた怖い話や幽霊動画をチェックするだけ。報酬も出すから頼むよ」


優秀なカズシゲは恐らく僕よりも給料をもらっている。それなのになぜ副業など始めるのかというと、彼にはギャンブルによる借金があったのだ。今回のメディア立ち上げは、単に借金を返すためのお金稼ぎである。

それを知っていた僕は同情心もあり、泣きついてきたカズシゲの副業案に監修という形で乗っかることにした。ところがカズシゲのビジネスライクなやり方は徐々にエスカレートし、次第に監修であるはずの僕の言うことを聞かなくなっていった。


「なぁカズシゲ、この幽霊あきらかにフェイクじゃね?」


カズシゲが自作した幽霊動画。肝試しをする大学生が墓場で幽霊に追い回されるというありがちな内容。出てくる幽霊は白装束で顔が全て隠れるほどの長い髪。幽霊なのになぜか動きが素早いという、どこかで見たような典型的なフェイク幽霊。


「この貞子みたいな見た目と動き。ベタ過ぎじゃね? オレは認めない」


「ベタのフェイクでいいんだよ。本格的すぎるのは怖すぎて子供ウケしないんだよ」


またある時は明らかにニセモノの宇宙人の人形、UFOの模型を使った動画。一般人からメールで送られてきたものだというが……。


「視聴者からの投稿? こんなあからさまなフェイク動画が一般人から送られてくることなんてある?」


「視聴者の投稿のワケないだろ。全部オレが一人で考えて作ったんだよ。でも視聴者からの投稿って書いておけばリアリティがあるだろ」


「そんなことだろうと思ったよ」


カズシゲのやり方は確かにメディア運営のノウハウとしてはありがちだ。時に一人二役や三役、いや十役をこなして自作自演でサイトを盛り上げることもある。オカルトサイト運営者なら誰でもやってることかもしれない。でも、都市伝説を趣味として楽しむ自分としては大きな抵抗感があった。


「一応言っとくけど、オレみたいなコアな都市伝説ファンはニセ記事やフェイク動画なんて一発で見破るからな」


「わかってるよ。でもオマエみたいな賢いやつばかりじゃないんだよ。子どもなんか簡単に騙せるし、大人だって信じるやつは信じちゃうんだ」


「……」



都市伝説のウェブサイトを立ち上げてちょうど一年が過ぎた時、ついに僕とカズシゲの提携関係決裂の日がやってきた。その原因はカズシゲが新たなコンテンツとしてウェブサイト内に追加した予言のコーナーだった。そこでは様々な予言者が未来を予言していたのだが、どれも初めて耳にするような名前の予言者たちだ。


「202×年8月15日、大地震が起こります。注意しましょう? 予言者ミスターゼットの大予言? 誰なの?」


「オマエ知らないの? 大予言者ミスターゼットだぜ」


「知らない。オレが知ってるのはノストラダムスとか、ジュセリーノとか……」


「じゃ、海蔵院覚源の地震予知って知ってる? 202×年8月25日、大地震が起こります。注意しましょうってやつ」


「カイゾウイン……? ぜんぜん知らない。誰なの?」


「ははは、そりゃ知らないだろうな。二人ともオレが作ったフェイクキャラだからな!」


カズシゲの作戦には驚いた。十人、二十人と様々なフェイクキャラクターを作り出して、それぞれに日付をずらして未来を予言させるのだ。例えば、8月の第一週はA氏の予言、第二週はB氏の予言、第三週はC氏の予言、そして9月、10月と順番に異なる予言者に毎週大災害が起こると予言をさせて、必ず誰かの予言が当たるように工夫をしていたのだ。


「なるほど、よく考えたなぁ……」


「オレって天才かも」


「でも災害の危機をあおって金儲けするのってモラル的にどうかなぁ……」


「オマエも頭が固いなあ。世の中には地震予知をしてるヤツがゴマンといる。国だって地震予知をやってるよ。でもハズレてばっかり。それと比べたらオレがやってることの方がまだマシだと思わない? だって、いつか絶対に当たるんだから。ははは!」


確かに毎週災害が起こると言い続けていれば当たるに決まっている。でも、国や巷の地震予知をしている人たちや研究者はみんな真剣だ。本気で誰かの役に立とうと思って勉強や研究を重ねて、その上で予測を立てて情報発信しているのだ。


「カズシゲのやってることは一種の霊感商法だな。世のため人のための予言じゃなくて金儲けのために恐怖を煽ってる。炎上が怖いからもうオレは一緒にやれない」


「なんだよ、みんなやってることだぞ? これが当たったらすごいことになるんだぞ、マジで後悔するぞ……」



それ以来カズシゲのウェブサイトを見ることはなかった。しかし半年ほど過ぎ、とある一般人のブログを読んでいた時だった。そこには、ミスターゼットが12月に発生したカリフォルニアの大地震を予知したという内容が書かれていた。まさか……と嫌な予感がしたが、記事を読み進めると、それはカズシゲが作り出した予言者キャラのミスターゼットのことだった。

実は先月12月にアメリカのカリフォルニアで大地震が起こった。カズシゲの考えた絶対に当たる手法で、コツコツとフェイク予言を繰り返し、ついにミスターゼットなるフェイクキャラが大地震を的中させたのだ。いや、正確には的中させたように見せたに過ぎないが……。

しかし、インチキもここまで話が大きくなると、そのうち大炎上でも起こすのではないかと心配になった。


「ようカズシゲ、最近ウェブサイトの調子どう? トラブってないか?」


「トラブるわけないだろ、ちょうど昨日リニューアルしたんだ。ちょっと見てくれ。驚くぞ」


やたらと自信ありげなので、その場でスマホを取り出してカズシゲのウェブサイトをチェックした。すると、僕が監修をしていた時と比べ物にならないくらい本格的なデザインと圧倒的なコンテンツ量で、とても個人のサイトとは思えないほど豪華なウェブサイトに変貌を遂げていた。


「おお、半年ですげえ変わったな、一人でやったのか?」


「んなワケないだろ。デザイナーも雇ったし、ライターも3人くらいバイトで雇ってるからな」


怪談話や都市伝説、宇宙人と遭遇した話、どれもこれもリアリティがあるし、カズシゲが一人で全部書いていた時とはクオリティが段違いだ。ここまでレベルの高いライターや作家を雇うにはそれなりのコストがかかっているに違いない。


「デザイナーとライター三人も雇うなんて……、儲かってんのか?」


「アフィリエイトとかYoutube広告で月100万かな。一緒にやってりゃ分け前をやったのに。もう遅いぞ。ははは」


100万円と聞いてちょっとだけ後悔する自分がいた……。でも、やたらと危機をあおって金もうけしてることに変わりはない。かかわったら天罰が当たるに違いないと自分に言い聞かせながら、平静を装ってウェブサイトのコンテンツを読み進める。


「お、これがミスターゼットの大予言か。当てたように見せかけたヤツな。ほう、来月にまた大きな地震が世界を襲う……、って、おいおい、マジかよ……」


毎週地震が起こる方式のインチキなやり方で予め仕込まれたフェイク予言。いまや都市伝説界隈ではミスターゼットは大予言者として知らない者はいない。しかし、ここまで頻繁に大地震が起こるわけがないし、来月に地震が起こらなかったらミスターゼットの信用はガタ落ちだ。


「ミスターゼットが外したらどうするの?」


「海蔵院覚源がいるから大丈夫」


「そのカイゾウ……ナントカが外したらどうする?」


「ライターが三人もいるんだぜ。フェイクキャラなんか百人だって作れるんだから」


「フェイクがバレたらどうすんの?」


「バレるわけないだろ。ライターとは機密保持契約結んでるし……。ていうか、バレたらオマエが犯人だ。ははは」


「オレはバラしたりしないよ……。でも、ほどほどにしたほうがいいぞ……」



さらに半年が過ぎた。あれから世界では大きな地震も起きていなかったし、さすがに予言を外したミスターゼットは姿を消しているだろうとウェブサイトを見てみることにした。

案の定、予言のコーナーにミスターゼットも、カイゾウインナンタラもいなかった。

しかし、見知らぬ預言者が君臨していた。その名も幻魔。西暦2090年からやってきた未来人という設定になっている。しかも幻魔の予言はいつもの『毎週災害が起きるパターン』ではなく、ピンポイントで大災害の起きる日を特定していた。その日は202×年の7月15日。日没までに関東に大地震と大津波がやってきて首都は壊滅するらしい。ウェブサイト内では「急いで避難するように」と煽りに煽っていた。

このぶっ飛んだフェイク予言はいったい何の真似かと気になってカズシゲに聞いてみた。


「ようカズシゲ、調子どう? 幻魔って新キャラ?」


「お、チェックしてくれてるじゃん。幻魔はまさに売り出し中の未来人キャラだよ」


「でも、どうして毎週地震が起きるパターンをやめたの?」


「読者が毎週危機を煽ってることに気づき始めたんだよ。実際アクセスが伸びないし、収益も悪くなってきたから、これからオレが一人で予言者を演じるつもり」


「でも、202×年の7月15日って、どうしてその日? 来月じゃん」


カズシゲが言うには、この日に大災害が起こることは確実という。なぜなら、霊々院風月というテレビでも有名な霊能者に大金をはたいて未来の予言を聞いてきたからだそうだ。つまり、フェイクキャラ幻魔の予言とは、実は霊々院風月の予言だったのだ。


「この日、マジで東京で大地震と大津波が起きるらしい。ホンモノ霊能者の霊々院風月が言ってるから間違いない」


霊々院風月は過去にテレビのバラエティ番組や心霊番組にも何度か出演し、様々な心霊スポットをお祓いしてまわったり、未解決事件を霊感で解決したりしていた。もちろん今回のような大地震などの災害を事前に当てたりもしていた。

その実績に惚れ込んだカズシゲは、霊々院風月と顧問契約を結び、あたかも未来を見てきた未来人の予言かのように偽って、今後ウェブサイトで発表していくというのだ。


「霊能者と顧問契約って聞いたことねえよ」


「相変わらず頭が固いな。よくある話だよ。まあ、霊々院風月クラスになるとめちゃくちゃカネかかるけどな」


今回はプロの霊能者の本気の予言だから今までのようなフェイクではない。しかも、顧問契約という形で両者で合意が成り立っているなら、第三者の僕が口をはさむことでもないだろう。


「まあ、いいんじゃないの……。でも早く避難しろとか引っ越せとか、煽り過ぎじゃないの?」


「だって霊々院風月が言うんだから仕方ないだろ。オレだって来月仕事辞めて引っ越す予定だからな」


「まじか! 外れたらどうすんだよ?」


「外れないって、超当たる人だから。政治家、芸能人、大企業社長とも顧問契約してるスーパー霊能者だぞ」


カズシゲはもともとオカルトや都市伝説などは信じない人間だった。ただのカネ目当てに最近流行りの都市伝説のウェブサイトを開設したに過ぎなかった。しかも僕を監修として使うくらいの素人だった。

しかし、この神秘的な世界の情報をサイト管理者としていろいろと集めていくうちに、すっかりオカルトや都市伝説を信じるようになってしまったようだ。とはいえ、一般に霊能者の的中率は100%ではない。あの世界的に有名なアメリカの予言者エドガー・ケイシーでさえ「1998年、日本は海の中に沈没する」などと予言して見事に外したのだから。


「なあ、カズシゲ。霊能者だって外すことはあるんだぞ。そんなの都市伝説業界では常識だぞ」


「いや、霊々院風月は別格。去年無くした家の鍵もタンスの裏に落ちてるって教えてくれて、実際そうだったからな。あの人マジすげえよ」


カズシゲはまさにオカルトや都市伝説に触れたばかりの初心者にありがちな妄信状態に陥っていた。僕でさえこの世界を知ったばかりの頃は宇宙人、UFO、怪奇現象、すべてを本物だと信じて疑わなかった。超能力や霊能力を使う人を神のように尊敬していたこともあった。でも徐々にこの世界を知るうちに、超常現象や怪奇現象の一部はフェイクであり、超能力者や霊能者もその能力は完ぺきではないことも分かってきた。


「優秀な霊能者なら家の鍵のありかくらい見抜くよ。でも世界の出来事を100%当てるやつは少ないぞ。マジで……」


「もちろん、100%じゃないことくらいわかるよ。でも本人が言うには99%だってさ。それって100%も同然だろ。ははは」


僕は何も言い返すことができなかった。



202×年の6月30日。地球滅亡の日まであと15日。カズシゲは今日限りの勤務だ。


「世話になったな。元気でな。死ぬなよ」


「死なねえし。カズシゲはこれからどうすんの?」


「津波の来ない安全な田舎に移住してサイト運営で食っていく。もう古民家を安く借りたしな」


「サイト運営はうまくいってんのか?」


「つーか、幻魔の人気がすげえんだよ。サイト収入も再び100万を超え始めたからな」


確かに月に100万円のサイト収入があれば生きていけるだろう。しかし、当たるかどうかわからない予言、そしてフェイク動画やフィクションの体験談、小手先の運用で長期的にうまくいくものだろうか。しかも田舎でオカルトサイトなど運用していることがバレたら、おかしな人が住んでいるなどと近所の老人たちに噂されかねない。そんなことになれば田舎では生きていけないだろう。


そしてついに202×年の7月15日、運命の日がやってきた。

カズシゲがあまりに信じ込んでいたせいで、僕もこの日は少々緊張気味にオフィスで仕事をしていた。もしも緊急地震速報が鳴ったらダッシュで階段を降りて、オフィスから逃げ出すか、または教科書通りにデスクの下に避難するか念のためシミュレーションをしていた。

パソコンに向かいソワソワしながら時計を見る。午前中は何も起こらず、昼休みにコンビニ行って昼食のパンを買いながら今から早退しようか迷う。しかしゴゴイチに大事なミーティングがある。ミーティングの間も時計を見ながら落ち着かなかったが、ついに夕方、今日の勤務が終了する。日没までに大地震は来なかった。


「なんだよ、やっぱりガセかよ!」


帰宅してすぐ、予言を大外ししたカズシゲのことが気になりウェブサイトを見に行った。しかし、パソコンのモニタに表示されたのはエラー表示。


「500 Error! Server too busy」


しかも、これはアクセスが多すぎてサーバーがパンクした時のエラーだ。今までサーバーがパンクするほどカズシゲのサイトが賑わったことはなかったので、恐らく予言が外れたことに激怒した視聴者たちのアクセスが殺到したのだろう。そう思ってウェブサイトの公式ツイッターアカウントを見てみると、まさに大炎上中だった。


「管理人出て来い!」

「インチキ野郎、いい加減にしろ!」

「おまえのせいで引っ越しちゃったぞ!」

「おまえの正体あばいてやる!」


管理人であるカズシゲへの罵詈雑言があふれる。それだけなら自業自得だと思ったが、なんと夜のニュースでも『7月15日に大地震が来ると吹聴する人騒がせな予言サイト』という特集が組まれ、ボカシこそ入っていたがカズシゲのウェブサイトが日本中に報道され批難されていたのだ。そもそも素人の都市伝説サイトにマジギレしてニュースに取り上げるマスコミも困ったものだが、ここまでマスコミが大騒ぎしたらカズシゲの身の安全の方が心配だ。

僕は慌ててカズシゲにLINEを送ったが、いっこうに既読にならない。電話をかけてみてもつながらない。


「やべえな、あいつまさか……」


連絡のつかないカズシゲのことを心配していると、一時間後に一本の電話が入った。カズシゲからだ。


「おぉカズシゲか、心配したよ、今どこにいるんだ?」


「田舎の移住先の古民家だよ。家の外にワイドショーの人が来ていて家から出られない。なぜか身バレした。マジで最悪!」


恐らくウェブサイトに協力していたライターがカズシゲの素性をマスコミにバラしたのだろう。しかし想定外の大騒ぎだ。どうするのが最善策なのかカズシゲと二人で色々考えたが、お詫び文を掲載してウェブサイトを閉じるのがベストだという結論に落ち着いた。そして、その日のうちにウェブサイトは閉鎖された。


「問題はツイッターだよ。ヤバいヤツが多いから敵に回すなよ。誹謗中傷、いや下手したら家までやってくるぞ」


そうカズシゲに伝えて電話を切った。

ところが翌日ツイッターを見て驚いた。そこには次のような言い訳が書かれていたのだ。


『予言を信じてしまった皆様にお詫びします。幻魔の予言は霊々院風月という霊能者からお金を払って購入したものです。管理人の私も被害者です。どうかお許しください』


これではまったく謝罪文にはなっていない。むしろ、寝耳に水の霊々院風月も怒らせてしまうだろう。

数日後カズシゲからLINEが入ったが、予想通り霊々院風月から多額の賠償金を請求されて困っているとのこと。もはや僕はどうにもしてやれなかった。


「ヤベえよ、頼む、カネ貸してくれ」


「無理だよ……」


「オカルトなんかに手を出したから呪われたんだ……。マジで後悔してるよ……」


ギャンブルの借金から始めた金もうけ。都市伝説、オカルトサイトをビジネスで始めることは決して犯罪ではないしモラル的に悪い事でもない。しかし、世のため人のためでもなく、優しさと思いやりもなく、ただ自分の金儲けのため無暗に世間を騒がすようなことをすれば、さすがにその報いはいつか自分に返ってくるだろう。

都市伝説、オカルトサイトは時に人の心や内面を扱う。それを運営する者の人間性が問われるということだ。

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