怒り

どうにもならないことだった。頬の痣にそっと触れて、鈍い痛みを確認する。この重苦しい、それでいてどこか軽薄な空気の漂う薄暗い高架下に、電車が通る音が響き渡る。オレはついさっき財布を取られた。何度も殴られてぶっ倒れ、なお返せと殴りかかったが、蹴りを腹に一発食らっただけでもう立ち上がれなくなってしまった。それらは何もかもが腹立たしいことで、我慢ならなかった。にもかかわらず、全ては過ぎたことで、取り返しのつかない出来事だ。理不尽を恨んだ。高架下の暗さを憎んだ。まだ耳に残っている、遠ざかってゆく足音を恨んだ。こんなことを許容する世界の器の大きさを憎んだ。こんなことに関係ない顔でぬくぬくと家で温かい食事をしている奴等を妬んだ。服はもう泥だらけになって、ところどころにうっすらと、雨で滲んだ赤い染みが付着していた。ただでさえだいぶ擦り切れていたが、この一件で本格的に使い物にならなくなった。ずるりと立ち上がり、鞄を引っさげて生まれたての子鹿のようにゆらゆらと歩き出す。街灯が瞬きをして黄ばんだ白い光を放つ。広い道路に出るまでは身体中の痛みを我慢しなくていい。どこか痛くなると休んで、近くの鉄柵に痛んだ部分を押し付けた。湿布は持っていなかった。背の高い草むらを荒々しく掻き分けて表通りに出た。近道だが、虫やヘビが出るのであまり人が寄り付かないので、オレにとっては好都合だった。だが、いかに便利な道とはいえ、疲れや怒りを安んじてくれるわけではなく、車が目の前を通るたびによろめいて、近くの標識にもたれかかってしまう。今日はよく吐かなかったものだと思い、再び歩き出す。通り過ぎる車のヘッドライトを睨みつけた。今は何もかもが恨めしかった。街並みがギラついている。倫理も道徳もない街が、虚勢を翳して見栄を張っている。鞄はもうほとんど空だった。登校するにつれ、次第に中身が減っていったので何も持っていかないことにした。だが財布は別だった。そしてそれはとられて無くなった。文字通りの抜け殻だった。空気は乾いていて、傷跡を刺すように体にまとわりつくと、傷はそれに応えるようにいよいよ開き始めた。とても今のオレの体内で血液が循環しているとは思えなかった。首枷でもついているように重い首を曲げて足を動かす。ふと前を見ると、向こうから赤ら顔で腹の出たスーツの中年が、よろよろと歩いてきた。なんとか避けようとしたが、道が狭いために左右に避けることはかなわず、後ろは赤になりそうな信号が瞬く横断歩道だった。当然、どん、と体同士が当たる。すいません、と謝ったところ、酒臭い唾を飛ばしながら呂律の回らない口ぶりで音を吐き出した。なんと言っているのか分からなかったが、怒っていることだけは分かった。次第に舌がうまく回り出し、今度はやれ差別だやれモラハラだやれ首相だなどと先程以上に訳のわからないことを本気で罵り始めたため、とうとうオレは面倒になった。強い口調で失礼しますと言うが早いか、中年の胸元をどんと突き飛ばした。呆然とした表情で酔っ払いは車道の細長い40に尻餅をついている。オレの表情がどんなだったかはわからないが、目の前の赤ら顔よりはるかに情けない顔だったに違いない。その後オレは家に帰り着くまで得体の知れない気味悪さを抱え込んだままだったからだ。しばらく道を歩くオレは信じられないくらいに惨めだった。やがて、右手にラーメン屋が見えてきた。ここ最近は行っていなかったが、少し前はちょくちょく訪れていた。そこまでの大手でもないが、地方の人間に名前を知られているくらいには有名な店だ。ドアの前でタバコを吸っている痩せ細った男を避けて店に入った。混雑した店内で、名前を記入して列に並んで立っていた。オレはなんでこんなに虚しくて、それなのになんでこんなに怒りを抱え込んでいるのかと、ふと思った。本当だったらもっと怒るべき相手がいるはずなのだが、それはいっこうに現れない。底の抜けた器で、ひたすら水を掬おうとしているような気持ちだ。急いていた。なぜか鼓動が早く早くと喚き散らした。そうだ、帰らなければ。オレは何をしていたんだ。財布が無かったんだ。個人経営ならともかく、こんなそこそこ名の知れたチェーン店が見逃してくれる筈がない。まるで死神に背中を追われるように駆け出した。店を出た。信号機をすり抜けた。暗闇に街灯がちらついた。なおも傷が痛かった。気味悪さは心の底に焦げ付いたまま燻り続けていた。


どうにもならないことだった。玄関をくぐるのが憂鬱だった。月並みな言葉しか出てこないが、嫌だった。親が嫌いで仕方がない。オレは特に、親がいつも決まって正しいことを言うのが堪らなく苦痛だ。親の正論を認めたくなくて、親の顔を睨みつけたことがある。宿題を出していなかった。こんなことではならない、その姿勢が問題なのだ、この学力でこの始末では目指す大学に届かない、積み重ねが肝心であり、その一環として宿題は出すべきだ……。それは今でも恥ずかしいことのうちの一つであり、一生拭えない恥辱のカケラとして記憶に留まることだろう。劣等感でもあり、それは同時に怒りでもあるのだ。でもなんとかしたかった。強がっていたかった。つまらないプライドだと重々承知の上ではあるが、なお飽き足らないのだ。ガラガラと引き戸を開ける。ただいまは言わないから、おかえりとも帰ってこない。沈黙の波に家中が沈んでいた。家族は沈没船のようだった。左手のリビングのドアを開けて机を見ても、案の定何も用意されていない。ソファにも誰もいない。オレは耐えかねて、机を思い切り蹴飛ばした。大きい音がした。自分でも何に怒りを抱いているのか分からなかった。食欲もないまま、床に倒れこんだ。しかしすぐに起き上がって髪を掻き毟る。なによりも無様な格好だと自分でも思った。周りの光景は暗く霞んで見えた。オレは二階に上がることすら嫌になり、どうにかソファへとよじ登った。身体は鉛が吊られたように重くなる。なぜだか吐き気もした。喉元が苦しく、胸が詰まった。視界はそのまま虚ろになり、輪郭を残さず知らないうちに消えていった。そこからどれだけ経ったのか分からないが、気がつくと両親が目の前の机に座っていた。ふらふらする体を無理やり起こして二人を見やる。頭がズキズキと痛んだ。まだ目がボンヤリとしか景色を映さない。おい、と父親に声をかけられる。その格好はどういうことだ。なぜ服がぼろぼろなんだ。答えられずにただ押し黙っていた。その質問が単なる善意によるものか、それとも曇りきったエゴによる善意によるものかはオレに推し量れることではなかった。なぜ黙っている、早く答えろと急かす。母は静かに眺めている。緩やかに破滅の道を辿っているのには薄々気づいていたが、そこから解脱する方法が分からない。オレの体内では、怒りがぐるぐる渦を巻いて虚栄心を覆い隠していた。なぜオレは怒られているのだろう?なぜ答えなくてはならないのだろう?なぜ両親の都合に頭を下げなくてはいけないのだろう?だが、どう言い繕っても手の施しようがない。今の両親は堅固な城壁であり、突き崩すことなど夢のまた夢だ。答えなければならない。答えろと言われているから。ギリギリ歯ぎしりをした。僅かなプライドが悲鳴をあげている。オレは動けない。吐き出せない。淀んだ怒りだけが少しずつ伝播するが、それ以外は全き停止状態に甘んじている。答えようとした矢先、父親の足が目の前にあった。威力はそう高くなかったが、態勢が崩れるのに十分な威力を持ち合わせていた。続いて、踏みつけられる。身体中の感覚がなかったが、左手の嫌な感触は皮膚や筋肉や、果ては脳までが一生覚えるべきものと捉えたらしい。激怒した父はお前には失望したと言ってそのまま部屋を出て行った。母はオレを暫く見てから、静々と部屋を出る。遠くから両親の話し声が聞こえた。何を話しているかは聞きたくなかった。横たわったままもぞもぞと足を動かすが、やはり気乗りしない動き方になった。だが床板の上に寝るのがあまりにも苦痛であったため、結局起き上がる。部屋につくまでにもう一度蹴られようが構わないとまで思ったが、両親には会わなかった。部屋の扉を閉めて、ベッドに転がり込んだが、やたらと硬く思えた。床板の方がずっと良かったかもとさえ思った。目覚ましを午前6時にセットして電気を消す。一体どうしてこんなに世の中は痛みや苦しみで満たされているのか、計り知れなかった。怒りを抱けるだけ幸せだとでも言うのだろうか。いつだって、怒りが人を満たした事はなかった。それで解決するには、余りにも荒削りな心の働きでは、隙間に潜む生きづらさを救い出せず殺してしまうだろう。胸中では黒い渦が禍々しいほどの轟音を立てて回転していた。知らない間に眠りについた。


どうにもならないことだった。朝が来てしまった。本当に家なのか分からないくらい疲弊しきっていた。オレは今どこにいただろうか。馬鹿げた問いではあったが、応えることで頭を動かし始める助けにはなったかもしれない。昨日の出来事を思い出した。親から殴られた傷はちっとも痛まなかった。体を洗っていないので、魚屋と新車の匂いを足したような、妙に生臭い臭いがオレを包み込んでいた。どういうわけかそれはオレには知覚しづらかったが、周りにははっきり分かるらしい。カバンは空なまま、ぺしゃんこになって右手側にくたばっていた。亡骸を引っ掴んで時計を見たが、まだ出発までには時間があった。そこでオレは再び亡骸を放り出してベッドに寝転がった。あと30分。そうだ、朝は食べておいたほうがいい。胃と喉の間に何かが詰まったような感覚に襲われながらよろよろと立ち上がる。顔もきっと真っ青だろう。視界もどうもぼやけて見える。リビングにはすでに両親が座っていた。挨拶しても、一声も返ってこなかった。そりゃそうか、と半ば諦めて食パンを取り出して牛乳で流し込む。ごくりと音がした。拭えない違和感を抱えながら玄関を出る。母親のいってらっしゃいが聞こえた気がして、びくりと肩が震えた。いつもより登校が苦痛だった。オレの態度が横柄だとクラスの仕切り役に目をつけられ、入学して早々に周囲から白い目で見られた。だがオレはそもそも大声を出したりふざけて叩き合うのが限りなく向いていないのである。だから避けたし、話しても簡単に終わらせることと決めていた。そうは問屋がおろさないという秀逸な文句を言い放った人を褒めたいくらいに、オレの興味と関心を引く遊びが彼らの中では流行になった。彼らにとっては遊びだ。その遊び相手になる度に、オレは冷たく凍えた心臓が溶けるほどの激烈な怒りがへそや肺や喉元から吹き出してくる。おかげさまで教科書はなくなった。ありがたいことに部活にも行けなくなった。全てを他人のせいと言い切るにはまだ自分の正当性が欠如しているのは明らかだったが、それでも非の何パーセントかは必ず相手にだってある。心が血を吐く夜を何度超えても足りないほどの怨念の結晶が、オレの中にはあった。学校についてもずっと、他人への怒りが口からゴボゴボと溢れ出てきそうな気がした。奴らは集団で、固まってやってくる。主犯格は、年上の大学生とつるんでいるとか、タバコを吸っているだとか、変な噂が絶えないが、表立ってそういう者もいなかった。こちらを見るや否や、ゆっくりと馬鹿にするように近寄ってくる。ボロボロの衣服を馬鹿にする。勝手にカバンを覗き、空なのを確認して舌打ちしている奴がいる。顔の痣を笑う。両親を貶す。肩を思い切り殴られたが、どうにか表情は変えなかった。学力は貶しようがなかったが、悪い奴らと絡む度胸がないと小馬鹿にされた。実は机の中にタバコの吸い殻やスナック菓子のビニール袋や、蝉の死体が入っていたが、気づかないふりをした。しまいに、ぽんぽんと肩を叩かれた。その手を掴んで立ち上がり、思い切り前方に投げつけた。彼は机の角に頭をぶつけたらしく、僅かにしか動かなくなった。視界では、赤と黒が入り混じった歪なノイズが時折走っては消えていった。取り巻きは呆然としていた。オレはそのまま職員室に向かい、まだ何も知らない先生に早退すると知らせて校門を出た。帰っても何にもないだろうと思った。両親は職場が別々で、母のほうが帰るのが早かった。父親に会うのだったらどれ程楽だったろうか。胸が細い鎖で締め付けられる心持ちだった。母より先に担任がやってきて、複雑な表情で話を始めた。最初は状況説明、次にオレへの注意、進路への影響など、そして最後に、何もできなくて済まないと声を震わせた。全く想定外だった。オレはこの先生にこんな謝罪をさせる自分が情けなくなって、飛び出そうとする涙を必死で我慢した。また後日にはなってしまうが、面談を行うからそのつもりでと知らせて立ち上がった。背中が真っ暗で、全体的に萎れていた。スーツもくしゃくしゃで、いい靴を履かなければならないはずなのに擦り切れたスニーカーを履いていた。少し後で母親が血相を変えて帰ってきて、しかし冷静にオレに説明を求めた。オレはただ事実だけを伝えた。主犯格との因果関係も軽く交えて話し終えた時、母は涙こそ流さなかったものの、普段よりか細い声でよく頑張ったね、と言った。その途端、オレは危うく自分の喉元に手をかけるところだった。今までの他人への怒りなどなんでもないくらいだった。衝動的で盲目的な、どす黒くて厭なにネバネバした、それでいてゆっくりと流れて行くあの塊は、今やオレの中でオレに突き刺さろうとしていた。大きな自分の視点という天秤そのものが粉々に砕け散る様が身体中の全てに現れていたと思う。他人の動作は全て自分への怒りとなって返ってきた。ずっと、ずっと、本当は自分のことが誰よりもなによりも嫌いであったのではないかと疑うほどに著しい虚脱感を感じていた。日は暮れようとしていた。


どうにもならないことだった。気づけば1ヶ月が経過していた。時間というのは信じられないほど恐ろしいものだと思い知らされた。その休日、オレはデパートの2階の電気屋でカメラを選んでいた。しかし、どうもいいものが見つからなかった。無気力感は薄れるどころかますますその色を強くして、なお心にとどまっている。ため息をついて店から出ると、聞き覚えのある声が聞こえた。鼓動は体を急かすように速度を上げたが、理由は分からなかった。向かいの店から、こちらに歩み寄ってくる数名の人影が見えた。どうやら大学生のようだったが、一人そうではなさそうなのが混じっている。よく見ると、オレに嫌がらせをしてきた主犯格の奴だった。だが、事が終わりを迎えた今、無闇矢鱈にこの場を荒らすほど満たされていないわけではなかった。以前のオレだったら、有無を言わず殴りかかっていただろうが、不思議とそんな気持ちは起こらなかった。満足していたのか、極端に不満で仕方なかったのかはわからない。関わり合いになりたくなかったので、オレはその場を早足に立ち去り、階段を降りる。まだついてくる。はじめはささくれ程度の傷だったのに、いつしか脈を裂くほどの深手になっていた。外に出る。日差しがあまりにも眩しく、強くぎらぎらと照りつけていた。細胞が焼き切れるほど暑かった。右の手首が痛かった。骨が曲がるような痛みを覚えた。不服ではあったが、ただそれまでのことで、何か変化を望んでいるわけではなかった。気がつくと、名物の橋までやってきていたようで、はっと肩を震わせた。自分がこんなところにまで来ていると知って驚いたのだ。橋の手すりに体を任せ、蝕まれた心を落ち着けるように深呼吸をする。それから大きくため息をついた。今のオレの中にあるのは、固まった石油のような塊の数々がごろごろ転がっている荒れ果てた荒野のような狭い土地だった。乾ききっていた。荒んでいた。風は吹かなかった。本物の不毛の土地は並大抵のことでは蘇らない。時間が、材料が山のように必要なのだ。オレは休むことにした。そういえば昨日は寝ていなかった。低い橋の欄干にもたれかかって、静かに目を閉じた。雑踏が遠くのように聞こえる。足音や声や風の音が耳を通り過ぎる。どうしてだかわからないが、とても安らかな気持ちだった。その時、いきなり背中をどんと叩かれた。ぱっと目を開くと、眼下に流れる川が見えた。それから振り向いた。さっきの集団が追いついて、ちょっかいを出そうとにやにやしてオレを眺めていた。もう一度、今度は主犯格の手が伸びてきた。それを力強く握り、体重を後ろに傾ける。相手の表情は呆然としていた。オレは下の川に落ちていく。無論、奴と共に、である。オレはオレも、他の全ても、どうなろうが知ったことではなかった。風を切る体がどうも痛かった。服の震えが止まらない。右目ではゆっくり落ちていくように見え、左目では早く落ちるように見えた。冷たい液面を背中に感じたが最後、全ての音と色は濁ってしまった。水が青いなんて迷信だと知った。限りなく透き通っていて、それでいて底の見えない深さが、水にはあった。随分深い川だ。しかし、流す力も強いようだった。川底は速度を携えていて、気がつけば進んでいく。音は次第に聞こえなくなってゆく。あれほど感じていた冷たさも、皮膚は知らないふりをしてやり過ごしていた。ぐらりと光が揺れて、意識は頭上へと抜けていった。…どれだけの時間が経過したのか分からないが、オレは目を覚ましていた。案外近い場所に流れ着いたと見え、先ほどの橋が遠目にであれ目視できる。奴はどうなったのだろう。ここには流れ着いていないようだ。全身の力が抜けて、ふやけきっているのが分かった。安らかだった。にも関わらず、暗闇から何かを覗かれている恐怖にまとわりつかれているような、正体の見えない不安に、この黒い心臓は悲鳴をあげていたのだ。その不安は、常に怒りを帯びた視線でこちらを睨んでいる。怖くて、寂しかった。そこから逃れた今、びしょびしょで力が入らないとはいえ、たしかに全ては底無しの暗闇を刺すように照らしている。指がゆっくりと動いた。心臓が動いていた。オレは今生きていた。もうそれだけで満足だった。しばらくは一人で横になっていたかったので、静かに目を閉ざした。

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