ぬくもりに包まれて

@R_A_I_N_

第1話

匡也「倫太郎、夕、ビックリした?今回のドッキリは2人がターゲットでしたww。」

伊月「二人の芝居、上手かったね」

倫太郎「え!?ドッキリ!?」

怜芽 こくん(頷く)

夕「終わったと思った…」

匡也「ごめんねwww、怖かったね」

莉玖・健土「夕、泣いちゃった…」

匡也「えーーー?ごめん、ごめん」

健土「マジでこれ もらい泣きする…。ごめんね、夕?」

莉玖「今回のドッキリは 大成功〜と言うことで…」

匡也・莉玖「どうっすか!?」

夕「え、、マジもうムリ。辞めるここ…」

匡也・莉玖・倫太郎・怜芽・伊月・健土「www」

夕「本当に怖かったーーー。」



yau tube撮影後----



今日の撮影マジでしんどかった…。

ここ数日2人の雰囲気が良くなかったから

俺なりにフォローしたつもりだったけど

ドッキリだったなんて……。

あ、やば 今思い出してもまた泣きそ…。

さっきは本当にもうダメかもって思ったぜ…。

夕「はぁ…、しんど(ちょい泣き)」


----トントン ん?誰だろ?


夕「ん?誰?」

健土「夕?オレ、健土だけど…今、いい?」

夕「いいよ、入って…」

ぴょんす…慰めに来てくれたのか…。

健土「ありがと、夕 失礼するね?」

こういう時、いちばんに駆けつけてくれるのはぴょんすだ。ぴょんすのこういう気配り上手なところマジで尊敬する。

健土「…大丈夫?俺も仕掛け人のひとりだったから、ちょっと気になってさ…。まさか、夕が泣いちゃうとは思わなくて…」

改めてあの状況を思い出すと恥ずかしい…

夕「あ、あれは ドッキリだって聞いてホッとしたから……」

健土「うん、俺も夕見てて もらい泣きしそうになったね…笑」

2人で顔を合わせて 笑いあった

夕「ふふっ」健土「ははは」

夕「ドッキリにはドッキリで仕返ししてやるから、覚悟してろよ笑」

健土「お、おう!どんな仕返しが来るのか楽しみ?に待ってるよ」

夕「楽しみな仕返しってなんだよ(笑) あ…、さては俺が仕掛けるヤツを 舐めてんな!?」

健土の言葉に反応して プクッと両頬を膨らませて抗議する俺。

健土「クスッ そうじゃないよ、…ただ、どんなドッキリだって夕が考えたんだって思うとさ…不思議となんだって受け止められるんだよな……って思ってさ」

夕「……え、そうなん?何で!?」

確かに普段から健土が怒ってる姿とか見たことないけど、どんだけ心が広いんだよ…。

健土「… … うーん。やっぱ、惚れてるからじゃね?」

夕「へぇー、そうなんだ …。… …ん?今、何て言った?惚れてる?誰が、誰に?」

ちょっと顔を赤らめた健土が目の前に…

健土「だーかーら、俺が 夕の事好きだって言ってんの!!」

こんなにストレートに気持ちをぶつけられたのはこれが初めての経験だった…。


ひと息ついて 言葉の意味を理解した途端に俺の顔は火が付いたように熱量が上がった。

健土「うわっっ 夕の顔、すっげー真っ赤!」

夕「…って 誰が赤くさせたんだよ!!」

健土「ふふっ 俺!!それで?夕に惚れてるって自覚した俺は 今、一生一大の告白と言うやつをやったんだが 夕はどう思ってる?俺の事…。」

夕「… …ってか、ずーーーっっっと 好きだったの俺の方だし…。」

健土「え!!??マジで!? … …ずっとって いつからなん?」

夕「そ、そんなの 覚えてない…けど なんか気付いたら自然と健土が居ないか探しちゃってたりとか…ソファポジ全力で健土の隣 怪しくない程度に確保したりとか…」

---なんか改めて自分の行動思い起こしたら恥ずいんだが…、何してんの俺って感じ…。赤い顔がさらに熱くなってきた。

健土「マジか…、やっばっ めっちゃ嬉しいんだけど…夕 めっちゃ可愛いやん…ってか、撮影の時も思ったんだけどさ、夕って何してても可愛いのな!」

夕「な、なんだよ 可愛いって…男が男に言われても…」

健土「俺に言われても嬉しくない?」

途端に健土が悲しそうな顔をした。

夕「う、嬉しいよ!めっちゃ嬉しい…けど」

健土「けど?…けど なーに?」

夕「今まで こうゆう展開になるなんて想像した事なかったから(妄想したことはあるけど…)ちょっと頭の処理が追いつかないって言うか…。いっぱい いっぱいって言うか…。色んな感情が湧いてきて、めっちゃ うわぁーってなってる…今…。」

健土「うん、傍から見てても そうなってるのはよくわかる(笑)」

-----もう、健土のせいなんだからそんなに笑うなよ。俺はちょっだけ不機嫌そうに両頬を膨らませた。

健土「ゆう、少しギュッてさせて?」

夕「う、うん…。」

そういうと健土は俺の正面に体の向きを変えて頭と肩を包み込むようにハグしてきた。

健土「あーー、やっぱ好きだわ俺、ゆうの事 急に告られてパニックになってるのも判ってるんだけど、俺はずっとゆうの隣にいたいし、ゆうの"いちばんの理解者"でありたいと思ってる。正直に俺以外の人にゆうの泣いてる顔見られちゃうの嫌だって気付いちった…。… … だから、火ノ宮 夕さん」

名前を呼ばれて、思わず顔を上げたら 健土が真剣な表情で俺を見つめてた。

夕「はい」

健土「俺と、真面目にお付き合いしてください。」

夕「… はい、宜しくお願いします」

俺はそう返事すると 自ら健土の胸に顔をうずめた…。

健土「やっば、マジ可愛すぎ … … … こんなに可愛いとか反則だろ。」

夕「さっきからずっと言ってんね(笑)」

ふと 顔を上げたら、ちょっと思いつめたような表情で俺を見つめてる健土がそこにはいた…。

夕「俺も、ずっと健土の事カッコイイなって思ってたよ?」

そう言うと無性にキスしたくなって 大胆にも俺の方から顔を近づけていった… …。チュッ!!軽いリップ音と共に俺が吸い付いていたのは健土のアゴだった…(泣)

健土「 … … ココだよ」

そう言うと健土はしっかり口唇に照準を合わせてキスしてくれた。

… … あぁ、俺も好きだなぁ…なんて想いを噛みしめながらこの光景がずっと続けばいいのに…なんて考えていた………。

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