第2話 転生

(ここはどこだ……?真っ暗で周りが全く見えない。とりあえず歩こう)


 そして足を動かそうとするもなかなか上手く動かない。


(どういうことだ?何かがさっきから当たっててやけに狭いし……なら手を動かしてみよう)


 そうして力一杯手を前に押し出したときだった。


 パキパキパキパキッ


 突然殻が割れるような音と共に辺りに光が差した。


 そこにあったのは……


(は……?なんで周りが木で生い茂ってるの?て言うか俺ってさっきトラックの体当たりをもろに喰らって死んだはずじゃ……)


 そこにあったのは、右、左、上…そこら中に木々が生い茂っていた。


(それになんか身体に違和感がある……え!?)


 身体に違和感があり、とりあえず両手を見ると、そこには五本の白く太い腕に細めの指、鋭利な長く鋭い爪があった。


(どういうことだ?!)


 他にも確認したところ、身体は白く丸っこく、何故かお尻の上に尻尾のようなものがはえており、身長は1m弱程だった。



──数分後


(分かってきたぞ…俺は多分、ラノベで言う竜になっているんだろうな。見た目でなんとなくの想像だけど……とりあえずラノベでよくある『ステータス』も出せるのだろうか……)


 やっと理解できてきた翔は、やれそうなことを片っ端から始めることにした。


(声に出さなくても出来るだろうか……『ステータス』)

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