転生したら竜(♀)だったので楽しく生きたいと思います

紅華@くれは

第1話 プロローグ

「はぁ…疲れた」


 俺こと鈴原すずはらかけるは、放課後の委員会活動が自分一人だけというハプニングがあり、疲労と体力が限界だった。


 ちなみに俺は図書委員会の副委員長をしており、主な活動内容は貸し出しの受付や本の整理、図書館の掃除など様々だ。また、俺の好きな小説は主にライトノベルと呼ばれるものだ。


「お、おい君!危ないぞ!」


「へ?」


 突然叫ばれたので振り返るとそこには手を差し伸べている男性がいた。しかし、自身の直ぐ横から何かが来たかと思うと景色が一瞬にして変わった。その直ぐ後に脳に激痛が伝わり痙攣が起き、身体が焼けるように熱くなった。少しすると今度は身体が氷のように冷たくなってきた。


(あ~、これって信号無視したトラックに………あ、ヤバい。もうすぐ意識跳びそ……)


 周りが騒がしくなり、野次馬が増える中、翔は意識を失い、そのまま絶命した。


 そして願った。


『来世はラノベのような変わった世界で過ごせますように』

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