応援コメント

第62話 空っぽの乙女」への応援コメント


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    ジャンヌが次第に……いや既に前から、でしょうか?賢くなった彼女は、着実に危険な方向に突き進んでいるように見えます。

    知識を身に着け、未知を少しずつ「既知」に変えていき、疑問や疑念は次第に「こうあるべき」という「大義や正義」に替わっていく……。
    あの国は好きだ、この思想は嫌いだ。権力に伏す側とは、ふるう側とは――。当初のジャンヌでは想像し得ないような事に考えを巡らせる姿を見て、人間が戦いから離れられない一因を垣間見た気持ちです。

    こうして、色々な知識を得た人が様々な「こうあるべき」を考えだし
    ぶつけ合い、血を流したり、時には融和したり。
    人類の今日までの進歩には「学び・知識」というのは欠かすことが出来ないものですが、同時に争いも切り離せないものに。

    人間は、知恵の実を食べるべきではなかったのか……なんて、彼女を見ていると色々考えちゃいますねw

    返信しにくいことを書いてすみませんw


    作者からの返信

    防衛太郎さん、たくさん読んでいただいてありがとうございます。しかも素敵なコメントまでいただいて感謝です。
    文字が読めなかった中世ヨーロッパの庶民にとっては聖職者が教えてくれる聖書の内容がこの世の全てでした。神の声を直接聞くことのできるジャンヌはカトリック教会にとって非常に危険な存在だったと思います。
    活版印刷の発明により聖書の内容を特権階級以外も知ることができるようになり、宗教改革が起こりましたが、これが血で血を洗う宗教戦争に繋がっていきます。
    太郎さんのおっしゃる通り、知識を得たものはそれを独占しようとし、知識によって他人を支配しようとする。そして自分たちが不当に支配されていることに気づいたものが利益を求めて戦いを起こす。無知であれば搾取されていても神に感謝して暮らせたかもしれないのにです。
    知識を得たジャンヌが果たしてどんな決断を下すのか?お付き合いいただけたらうれしいです。

  • ジャンヌは知識を蓄えながら、少しずつ自身が目指すべき救国の英雄像を模索している感じでしょうか。未来の知識まで得ながらの英才教育、無知なままでもジャンヌは救国の旗印として役目を果たしたわけですが、これだけの知識を有したならどんな英雄になるのか気になるところ。

    作者からの返信

    ジャンヌ英才教育の謎については、この先の展開で徐々に明らかになるでしょう。
    ジャンヌが理論派になってしまうと、なんとなく長所が失われて、面白味のない人物になってしまいそうですが、どうなるのでしょう。九十九さんの作品に出てくるオートマタたちも教養がありますよね。バーサーカーもいいのですが、新しいジャンヌにもご期待ください!

  • ジャンヌの英雄に対する想いが高まっていますね。
    どこかの美術館(ウフィッツィだったかな?!)で見たジャンヌダルクが旗を掲げて走る有名な絵画を思い出しました✨

    作者からの返信

    ウフィツィ美術館はフィレンツェにあるのですね。七瀬さんはフィレンツェに行かれたことがあるのでしょうか?ジャンヌダルクの絵があるかどうか調べましたが、わかりませんでした。

    本物のジャンヌを見て描いた絵はほとんどないはずなので、想像でいろんなジャンヌが描かれてますね。

    ジャンヌが憧れるカエサルのような英雄になれるのかどうか?これからもお読みいただけたうれしいです!

  • 考えてみるとこの当時はドイツはもちろん、スペインもイングランドも何か国かに分かれている状態でしたね。
    一つのフランスみたいな概念は、持ちづらかったかもしれませんね。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    川野さんのおっしゃる通り、『フランス』といってもパリとその周辺(イルドフランス)を指すことが多く、一般の人にフランス国民という意識はなかったでしょう。

     そんな時代に本物のジャンヌは、よく王のところへ行こうと思ったものですね。信仰心のなせる技でしょう。

    また、ぜひお越しくださいね。