ジャンヌさん、信心深い聖女というより、これは哲学者というか学者というか、そういう方向に成長している感じで、果たして本当に聖女としてフランスを救ったりする様になるのか、そしてジャンヌが手に入れた手記に、金の入手が記されているという事は、やはりルグランは最後にジャンヌと合流して、テンプル騎士団の隠し財産をゲットする流れとなるのか、また読みに来ます!!
作者からの返信
そうなんです。従来の一途なジャンヌ像からどんどん離れていってますね。今のところ信仰心に揺らぎはないようですが、この先どうなることやらです。果たして九十九さんの予想通り、みんなでお宝ゲットとなるのか?波乱があるのか?
また、ぜひお越しくださいね。
ジャンヌ、中々嫌な性格していますね(笑)
ただ、現在の人間関係でもこういう部分とかで嫌われることもあるので、ひょっとしたら実際のジャンヌもこういうところで嫌われていて支援がなかったこともありえそうです。
矢の話は私も初耳でしたが、今度静止から動く瞬間を捉えたものが微分になると考えればニュートンにも影響を与えたのかもしれませんね。
作者からの返信
そうですよね。ジャンヌはイメージと違って、かなり理論整然と話をしたらしいのでこんな感じかなあと思って書いてみました。護衛の兵士もジャンヌに対して何の欲望も感じなかったと裁判で証言しているので、もしかしたら可愛げのない女性だったのかもしれません。
飛んでいる矢のパラドックスの話は、まさに川野さんのおっしゃる通りです。この話が間違っていることを証明出来たのは18世紀の微分の登場以後だったのです。微分で極限の操作をすることによって、瞬間においても速度があることが証明されました。
追い付き算、追い越し算(旅人算)でしょうか?
この時は哲学的にも考えられていたんでしょうかね。
止まっている矢、というパラドックスは初めて聞きました。
昔、学問、書物が広まらないのは、紙や書物という貴重な資源だから、というコト以上に『労働者が賢いと困るから』という支配者の思惑も多分にあったんでしょうなぁ……と感じる話でした。
作者からの返信
防衛太郎さん、いつも応援コメントありがとうございます。
今回のアキレウスと亀の話ですが、図や絵がなかったのでとてもわかりにくかったと思います。
太郎さんのおっしゃる「追い付き算」の場合
・追いつくまでの時間=はじめの距離÷速さの差
で計算できると思います。
ところが、この話では時間は出てきません。
例えば、アキレウスが100メートル先にいる亀と競争する場合を考えます。
同時にスタートしてアキレウスが100メートル先にある亀のスタート地点にたどり着いた時、亀は足が遅いのですが10メートルは進んでいます。さらにアキレウスは追いかけて10メートル先の亀がいた場所まで着いた時、亀は1メートル先にいます。さらに1メートル先まで進むと亀は0.1メートル先にいます。
この繰り返しで常にアキレウスは亀がもともといた場所までしか走りません。
話を戻して追い付き算の旅人は一定の速度で歩き続け、先を歩いている旅人に構うことなく追い抜いてしまいます。
アキレウスも亀よりも早い速度で走り続ければ、どこかの時点で亀を追い越すことは感覚的にはわかるのですが、ジャンヌが男にしたこの話が間違っていることを数学的に証明できたのは19世紀に入ってからです。
証明するには、高校の数学では無限等比級数という概念を使います。大学数学だと微分の極限理論を使うことになります。
ジャンヌ、あまり知識をひけらかすと、諸刃の剣……少し心配ですが、全話の十字架も気になるのでした。助かってねジャンヌ!
それにしても、道行きの描写と緻密さに、ただただ脱帽です!
作者からの返信
相ケ瀬モネさん、いつも応援コメントありがとうございます! ジャンヌが書物で得た知識を思わず使ってしまう今回、少し危うさが漂ってきました。脱帽だなんて畏れ多いお言葉です。モネさんの作品にも毎回感心させられていますよ!