現物が手元に無い上に初対面の少年に金貨を預けての綱渡り交渉、しかしバカン伯の度量と、ジャックの機転、そして金貨を渡した少年の意外な真面目さに救われて、地図の写しを売る事に成功!
しかしこの時代の地図は観賞用なんですね。商人はどうやって行商していたのか不安になる感じですが、簡易な地図はあったのだろうなと。
あと、ここで地図を手に入れたバカン伯、意外にも善戦して勝ち残ったりという展開にはならないんでしょうか。でもそうなると反作用が起こるのか><
また読みに来ます!
作者からの返信
中世ヨーロッパの地図はキリスト教の世界観を伝えるためのものでした。地図の中心が聖地エルサレムでT字に川と海が配置され外側の円が海。聖地の周りにヨーロッパ、アジア、アフリカが配置されているだけのシンプルな地図です。商人に関しては地中海を安全に航行するための海図はあったようです。陸上の地図はどんなに調べても出てきませんでした。もう一つ問題は、地図があっても自分がどこにいるのかわからない問題です。これについては羅針盤がイスラム圏からヨーロッパに伝わって実用化されたのがやはり15世紀半ば以降だと思われます。バカン伯、地図を活用して大勝利となればいいのですが、どうなるでしょう?
またぜひお越しください。
誠実な少年に、間に合ったジャック・クール、さすが天使がついているだけの幸運が!
そしてバカン伯にも幸運がくると良いですね。
たしかに宗教的に精密な地図は色々と都合が……。
ストーリーがとても面白く自然に進んでゆくので、この先の展開も楽しみです♪
作者からの返信
相ケ瀬モネさん、いつも応援コメントありがとうございます!
金貨分の仕事をこなした少年、ジャック・クールの機転。このふたつに幸運が重なって地図を売ることが出来ました。バカン伯の運命はどうなるのでしょうか?
ストーリーがとても面白いし自然だなんて、もったいないお言葉です。とても励みになりました。
引き続きよろしくお願いいたします。