第16話 メイドもエリカを抱きしめる♪

side:エリカ





「ただいま~」


「「「「「「「「お帰りなさいませ、エリカお嬢様♪」」」」」」」」



我が家に帰って来ると、いつものようにメイド一同が揃って笑顔でお出迎えをしてくれる


それ自体はとても嬉しいんだけど、毎回全員でお出迎えをしてくれなくても良いんだけどなぁ


メイドさん達の態度が変わったのは、私の前世である春山絵里香の記憶が戻ったあの日がきっかけになったのは間違い無い


今まで距離を置いて接していた反動なのか、凄く積極的且つフレンドリーに接して来れるようになった


馴れ馴れしくなり過ぎる事も無いし、適切な距離感を絶対に保ってくれるから何の不満も無いんだけど



ただし


護衛目的で夜一緒のベッドに寝るのを許可したのはやり過ぎだったかなぁ、と思わなくもない


1人で寝るには広過ぎるベッドだったし、誰かと一緒に寝るのって修学旅行みたいでテンション上がるぅ~♪


とか思って一緒に寝るのを許可したんだけど、、、


まさか全員来るとは思わないじゃない!



我が家にはメイドさんが8人居るのだけど、私に付いてくれているメイドの2人が来るんだろうと思ったら


夜回り当番の2人を除いた6人が来て本当に修学旅行みたいになってしまった


楽しいから良いんだけど、ちょっとだけ困ったと言うかリアクションに迷う事がある


今夜もそろそろ皆が来る頃だと思うんだけど、、、



『コンコン、ガチャ』


「エリカお嬢様失礼します。」


「はーい、えっと今日もするの?」


「「「「「「はい♪」」」」」」



皆良い笑顔だなぁ



「では失礼します」


『ぎゅうぅぅ♪』


「2番手行きまーす」


『ぎゅうぅぅ♪』


「3番ジュリア!」


『ぎゅむぅぅ♪』


「4番チュニーでぇ~す」


『ぎゅぅっ♪』


「5番失礼致します。」


『ぎゅうぅぅ♪』


「6番アイナ」


『むにっ♪』



「「「「「「ありがとうございました♪」」」」」」


「じゃあ寝よっか?」


「「「「「「お休みなさいませ♪」」」」」」




寝る前にメイドの皆とハグをするのが最近の日課なんだけど


皆スケスケのネグリジェを着ているから目のやり場に困るぅー(汗)


しかも日々身体を鍛えて自信があるからなのか、恥じらいなんて一切無いのが余計に反応に困る


まぁ皆良い匂いがするし、腹筋が割れてるのに意外と柔らかい感触が楽しめてるんだけどね(笑)



12歳でこんな事を考えるなんてどうなんだろうと思うけど、これはほぼ春山絵里香の趣味だからどうしようもない


子供であって子供で無い存在それが


エリカ・ウルツァイトハートなのです!






つづく。

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