ごうとうはん

バブみ道日丿宮組

お題:かっこいい強奪 制限時間:15分

 それはあっという間という言葉が妥当するぐらいあっという間だった。

 銀行強盗というのはテレビの中だけだと思ってた。

 まさか自分がお金を下ろすーーまさにその時にそんなものが発生するとは思わない。

 素顔を晒してる男が『金を入れろ』と、銀行員をどついてる。

 手には人差しで心臓まで達してしまうかのような大きいナイフ、そして拳銃。形からしてサブマシンガンと呼べるものだろうか。これもまた現実でみるのははじめてだ。よくFPSゲームで見はするが、使うときや、見るときなど存在しない。

 男のやってることは犯罪だが、イケメンなのでどこか映画の撮影シーンなのかと誤解してしまいそう。容姿ってずるいよね。

 男の仲間に誘導されるがままに、銀行の隅へとお客は連れていかれる。私もそのうちの一人だった。仲間は鬼の仮面を被ってた。それとは別に頭には角のアクセサリーをつけてる。まさか生えてるってことはないだろうが、硬そうに見えた。

 男の仲間は手慣れた様子で私たちに手錠をかけて、それをまとめて縄で結んだ。少し動かしてみると、痛かった。これは百貨店で売ってるような遊びのものじゃない。本物の手錠だ。

 暴れてはいけないとじっとしようとしてると、男の仲間の手が私に伸びてきた。胸を掴み、足を開かされた。

 悲鳴がこぼれた。

 男の仲間は笑った。そして足で私の股間を踏み始める。暴れてはいけない、興奮してはいけないと色々考えても、やられてることがやられてることで身体はどうしようもなかった。

 それが2分ぐらい続くと、男が『やめろ』といって静止してくれた。お金を回収し終わったのか、そのまま私に近づくと、『怖かったね』とイケメンスタイルを見せつけた。若干湿ってた私の急所はそれだけでどんよりとした。

 男は『おい』といい、男の仲間から鍵を受け取ると、私の手錠を外して手を引っ張った。勢いのまま男に抱きつけると、『君もつれてこう』。

 手をひかれ、そのまま銀行の入り口へと連れていかれる。

 あぁ私はいったいどうされてしまうのだろうか。ドキドキが強くなった。

 でも、男の仲間にされるのは少し嫌だなと残念に思った。

 他にも仲間はいたようで、大きな車に私は押し込められそのまま街をあとにした。

 後の記憶はほとんどない。

 気がついたら、部屋の中で全裸だった。

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ごうとうはん バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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