3-2 初めての友達
小学校に入って不安があった。それは同じ幼稚園の子がほとんどいないしクラスに一人もいなかったからだ。多くの人は学校の近くの幼稚園で顔なじみも多いみたいだった。そこにポツンと一人いるのだ。不安しかない。
出会いは入学式の帰り、母親と帰っていた時だった。前を歩く一組の親子がいた。母親が声をかけた。「家この辺なんですか?」と、そして「そうですよ」と帰ってきた。「周りに同じ学年の子がいないので仲良くしてね」と母親が言った。これがきっかけである。これがあったから小学校楽しかったのかもしれない。
その子は隣のクラスの子で教室で会うことはなかったが一緒に帰るくらいには仲良くなった。その子も周りに同じ学年の子がいなかったからだ。
前回の話の通り、住んでいる地域でまず分けられる。それが彼とは同じだった。同学年の子はその地域には自分の他に彼とこのときはまだ知らないもう一人との三人しかいなかった。
だから、すべての交友関係はここから彼から始まったのだ。
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