小学生編

3-1 入学式

 小学校に入って最初に行われるのが入学式である。

 義務教育であり、6年間過ごす場所である。

 正直、ここが一番楽しくいい思い出な気がしてる。



 小学校は登校班で登校し、1年生のみ途中から保護者と帰るというものになっていた。もちろん、親が共働き等で忙しい人が学童に通い、学童に通っている人と登校班の時のように帰る。

 登校班は比較的家が近い人たちで構成される。

 まず地域毎に分かれ、そこからさらに班分けをする。

 基本的に保護者同士が相談し、担当の先生に言うことで決まる。

 その年によって班の人数の増減があるため、適宜班を合併したり分割されたりした。



 このときの自分の班には同じ学年も一つ上もいなかった。この時点でかなり寂しい。

 引っ越してくる人がいない限り、班長になることが確定だ。ちなみに班長は一番上の学年の人が副班長を同じ学年かその次に上の学年の人がやることになっている。これも一応、保護者が決めるのだがあまり変にいじられることはない。



 学校に着き、教室に向かう。

 教室に向かうにも各学年毎に教室までのルートが決められていた。できる限り他学年とトラブルにならないようにするためだ。

 門をくぐり一番遠かったのが一年生の教室だった。当時の自分にはかなりしんどいものだった。給食室の隣の階段を上り、三階まで行く。一年生の教室は二階と三階に分かれていて自分は三階だった。それも一番遠い教室。荷物が多いと地獄である。

 教室の前には広い廊下があり、そこで遊ぶことができる。かなり大きめの台形の机が三つ、一塊で置いてあった。各クラスの前にあり、原則自分のクラスの前のところを使うことができる。その廊下の教室とは真反対の壁際にはロッカーがあり、そのとなりに段ボールの箱が置いてあった。ここにはボールが入っている。ドッヂボールとサッカーボール。三年生からはバスケットボールが追加される。休み時間と放課後に使用することができる。



 教室に着くと自分の名前の貼られた机を探す。このときは最初だったので六年生の人がマンツーマンでついてくれた。机の上には一年生でもらう教材が置いてあった。

 そして、先生の自己紹介が終わり、入学式の注意と説明を聞き体育館へと向かった。



 体育館はまたまた一年生からは遠い場所にある。学校が四角形なら対角線を結んだ先にある。入場は名前順二列になり、二人組のところは手を繋ぐ。なんなんだろうねこれ。かわいいって思ってやらせてるでしょ。

 あとは名前を呼ばれれば返事をして立って終わり。



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