第3話 作られた状況
「こうして2人きりで話すのは初めてだね、
「そうだね」
教室の中に足を踏み入れながら、私は
この
私は
そんな私の様子を楽しむように、彼女は言葉を続ける。
「さっきのを見て、
「どうって言われても……
「あはは、まぁ、そんなところかな。でも、
「……」
じゃあさっきのは何だったの?
なんて、
ジーッと見つめて来る
だけど、そんな私の言葉を、
「
「……
「ただ隠してないだけ……って言いたいのかな?」
別に、彼女の
私が、
かといって、そんなものはあまり
だからこそ、私は
聞きだされたわけでも無く、
「当たってた?」
「だったら何? って言うか、何か用でもあるワケ? 私まで
すぐにでも
そう
「ごめん! 言い過ぎた! だから、まだ帰らないで!
「話? どうして私に?」
「うーん、
そんな彼女に、私はもう一度
「……どうして私に?」
「同じ
「いや、2回聞きたかったわけじゃないんだけど」
「ふふふ、知ってる。どうして
「……バカにしてる?」
「いやいや、そんなつもりは無いってぇ!! だけどほら、ユーモアって
2回目の
「はぁ……もういいや。で、話って何?」
「ワタシね、人の心が
「……は?」
「それだけじゃなくて、
「いやいや……え?」
「まぁ、いきなりそう言われても
「
1週間前と言えば、
その時にあった
そう言われて心当たりが
でも、それが何か……。
「
「どうしてそれを……」
「どう? 思い出した? って言うか、
「っ!?」
こういう時、何を言えばいいの?
いや、何も言えなくても、別に変わらない気がする。
だって、もし本当に
って言うか、これって
「それが
「ちょっと待って。
「そうでもしなきゃ、信じてくれないでしょ?」
「ワケわかんない」
「そりゃそうだよね。
そこで言葉を切った
どうやら本当に
私がそう思った直後、彼女は
「
「ちょっと待って」
「待たない。ちょっと
私の
まるで、私の
そんな
「私に手伝ってほしいこと?」
「そう」
1週間前の
それから、私のスマホを
そして、私に手助けを求めている
つまり。
と言うこと。
「おぉ。
そう言って笑みを浮かべる
ここまで来れば
そんな彼女の
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