第2話 忘れ物
私の名前は
地方の
多分、私と同じような生徒を
空気が読めなくて、
思ったことはすぐに口から
そして、それらの
だけど、同じような考えを持ってる人は、世界中のどこにでもいると私は思ってる。
そんな考え方のおかげもあって私は、初めての夏休みを
だから、
でもまぁ、そんなありきたりな話なんて、正直どうでも良いよね。
だって、私のクラスには私なんかよりも浮いてる生徒がいるんだから。
彼女の名前は
何も知らない人が見たら、彼女はいたって普通の女子高生に見えるかもしれない。
だけど、私達は知ってる。
彼女が、私たちの知ってる普通に
それが初めて
明るくて元気で、誰に対しても仲良く
私達、1年2組の教室に見知らぬ女子の
その取り巻きの一人が
もちろん、クラスメイト全員が
それと同時に、
なんでも、
だけど、次の日になって教室に姿を
呼び出したはずの
当然、あの後何があったのかを聞いたクラスメイトもいたらしいけど、彼女は笑いながらこう言ったんだって。
「あぁ~。
少なくとも私は、それ
気が付けば、
それがもう、4か月ほど前の話。
私としては、元々そんなに仲が良かったわけでも無いから、
と言うのも、私は今、その
「なんでそんなこと言うのよ!!」
教室の中から
夏休みが
教室の後ろに立っている彼女は、黒板の方に立っている
なんでそんな状態になっているのか、教室の外の
そもそも私は、
もめ事になんか関わりたくない。
「ウチはまだ、
その中に出て来る人物の名前こそが、私を引き
この場にいないはずの、
元カレである男の名前を、
だけど、状況がおかしいよね。
どうして、
そんな
「考え直してよ!」
「どうしてウチじゃダメなの!?」
「夏休みも、一緒に遊んでたじゃん……」
「ウチ、悪い所があるなら直すから! 絶対に
だけど、教室の中には
まるで、
するとついに、ずっと
やっと何かを
そう思って、
「そんなこと! 信じられるわけない!!」
怒りとも、悲しみともとれるその声とともに、
これは見つかるなぁ。
なんてことを考えて、この先に待っているであろう
だけど、教室から飛び出して来た
なんにせよ、バレなかったのならそれでいいや。
なんて、
光の
少し
「
「……私、忘れ物を取りに来ただけなんだけど」
「スマホだよね? はい、返すよ」
「え?」
まるで
そんな彼女を見上げながら、私が
だけど、そんなことすら知っているかのように、
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