第2章

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冬休みも終わり近くになって、私は岬の家に遊び行っていた。岬には、二つ下の妹が居て、私にも懐いているのだ。私の下は弟なので、あかりちゃんのことを中学の時からよく遊んでいて、可愛いがっていた。


「ミミちゃん 私 今年 一女受けるから・・ネ」


「そうなのー 受験かー」


「ミミ この子ね 男の子とばっかー遊んでいてね あんまり勉強してないからー 行けるかどうかわからないよー」と、岬が・・


「そんなことないよー 男の子はいろいろと教えてくれるから、一緒に居るだけ ちゃんと勉強もしてるモン」


 確かに、目鼻立ちがはっきりしていて、岬よりも美人と言ってもいいのかも知れない。それに、岬より親しみやすい性格で男の子には人気があるのだろう。


「お姉ちゃんって冷たいんだよ 年賀状 お姉ちゃんにも何枚か男の子から来てたのに捨てちゃったんだよ その中に私のもあって・・一緒に捨てちゃったのー ひどい思わない?」


「あっ そう そうよねー」


 その時、紗英からラインが来て(わかったかも 一倉さんのこと)、私はすぐに電話してみた。


「ミミ 一倉さんのこと お兄ちゃんが言うには、多分 一棟いちむねだろうってー あのね 私 お母さんと携帯で撮った写真を見てたの スキー教室のとか 修学旅行の時のんも そしたら、石山寺に行った時のがあって、一倉さんも写って この人 ミミが好きになった人って言ってたら お兄ちゃんが覗き込んで こいつ 水泳部の一棟に似てるなーだってー 学部違うけど、運動部だから時々、話すことあるんだって」


「えぇー でも 一棟さんって言うのー 違うんじゃーない?」


「ミミ だからー わからないけど 多分、偽名よー バイトで身分隠してたんよ」


「そうかー その人なんかもネ きっと そうよー」


 私は、会いに行ってみるって言ったんだけど、今は、冬休みで直ぐに後期試験が始まるし、春休みになって学校には来なくなるから、しばらく会えないだろうと紗英のお兄さんが言っているということなので「うぅー」と、私は考え込んでしまっていた。私だって、模試があるし、直ぐに期末考査も控えていたのだ。

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