第10話

そして成人式を、迎える。


「みんなに、会えるね!」


「変わったかな?みんな」


「どう何だろうね?」


「楽しみだな!」


「うん!」


「成人式は一緒に行く?」


「私、着付けとかが、有るから真澄達と

行くから、先に行ってて」


「分かった、美麗の着物姿か~楽しみだな!」


「そう?」


「うん!」


成人式、当日


「真澄、優、あいか!お久しぶり~」


「美麗、久しぶり~」


「さぁ、早く着付けして、セットして貰おう

私達、受け付けだから!」


「そうだね!」


そして、出来上がった4人は、美麗の母の車で、会場に向かった。


「お母さん、ありがとう」


「おばさん、ありがとうございます」


「みんな、綺麗よ!行ってらっしゃい」


「は~い」


「はい」


そして、会場に入り、受け付けの準備を

する4人。

そこに、大村達がやって来た。


「お~久しぶりだな!みんな、元気だったか?美麗、まごにも衣装だな!」


「勇介!あんた、もう20歳だよ!成長しないね?脳ミソが!」


「お前も、治らないな!性格が!」


「もう又、二人こんな日迄、止めなさいよ!」


止めに入る、真澄達。

すると、大村が美麗に、耳打ちをする。


「美麗、綺麗だよ!又惚れたよ!」


「ありがとう」


「何だ、何だ?」


「もう、勇介いちいち、うるさい!早く

受け付けを済ませてよ!」


「分かったよ!」


そして、全員揃ったので、会場内の席に

座る。

代表の挨拶を、大村がする。

司会進行は、美麗だった。


「あの二人は、本当に絵になるね~」


「本当だね」


「美麗の、あの口と性格さえ、バレなきゃな!」


「金田君(勇介)まだ、言ってるの?」


と、真澄が言うと


「あいつ、からかうの面白いんだよ!」


「じゃあ、それを私に、してくれない?」


「えっ?」


「だから、私に!」


「それって!」


「そうよ!」


勇介は、顔が真っ赤に、なった。


「俺で、いいのか?」


「高校の時から、ずっと思ってたよ!」


「えっ?ありがとう、じゃあ吉田いや

真澄よろしく!」


「こちらこそ!」


(やった~)


「やったね、真澄!」


「うん!次は優とあいかだよ!他の人に

取られる前に、早くしないと!」


「そうだね!」


「うん!頑張る!」


そして、式が終わって、みんなで色んな

写メを、撮っている。

すると、優が省二に


「山下君、一緒に撮って下さい!」


「俺と?」


「うん!山下君と撮りたいの!」


「いいよ」


「これからも、色んな所で、撮りたいんだけど」


「それは、ひょっとしたら?」


「そう、告白」


「ひょっとして、高校の時から?」


「気づいてた?」


「何となくだけど、何も言わないから」


「恥ずかしくて!」


「そっか~じゃあ、付き合ってみようか?」


「いいの?」


「いいよ!」


「やった~ちょっと報告して来る!」


小走りで優は、美麗、真澄、あいかに報告

した。


「良かったね~」


「やったじゃん!」


「次は、あいかだよ!ファイト!」


それを見ていた、大村が動いた。


「なぁ、洋平、彼女は?」


「えっ?居ないよ!」


「真島(あいか)さん、なんてどう?」


「あ~可愛いいな」


「真島さん、高校の時から、洋平の事が

好きだったみたいだけど、恥ずかしい

みたいだから、洋平からアタックして

やれよ!」


「え?俺から?」


「女子は、なかなかだろう?さぁ、行って

来い!」


背中を押される、洋平。


「あの~真島さん、ちょっといいかな?」


「え?あっ、はい」


そして、二人になると


「真島さん、俺の事をどう思う?」


「あ~実は、高校の時から、好きです」


「じゃあ、お付き合いしようよ!」


「え!いいの?」


「いいよ!これからは、あいかって呼ぶから

あいかも洋平で」


「はい」


「じゃあ、よろしくな」


「よろしくね」


(やった~)


美麗は、大地の行動を、見ていた。


(大地、やる事が、にくいね~でも凄いよ!)


そう、思って感謝していた。


「みんな、良かったね、長年の思いが

やっと通じて」


「うん!」


「嬉しいよ!」


「本当に!」


口を揃えて、3人が言う。

そして、成人式が終わると又、勉強の日々が

待っていた。

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