第6話

美麗達は、高校2年生になった。

入学式、新入生を見て


「可愛いいね~」


と、話している美麗達。

新入生は、何時の時代も、初々しいもの

だった。

前の先輩達が、卒業して2年生が3年生へと

進級すると、今迄、大人しかった先輩達が

前の先輩の様に、なっていた。


「美麗、気を付けてね、あんなに変わる

もんかね?」


「大丈夫だよ!ほっとけ」


大村も


「美麗、気を付けろよ!又やられるぞ!」


「大地、美麗は大丈夫だよ!」


「勇介!あんたは懲りないね~少しは

心配しろ!」


「ヒョー怖いよ!大地」


「ハハハ、それは勇介が悪いよ」


「だろう?大地!」


と美麗。

新入生は、ずば抜けて、イケメンの大村と

超綺麗な美麗に、みんな注目していた。


「何?あの人達!」


「何で、あんなにカッコいいの?」


「あの先輩、超綺麗だな!」


口々に、言っている。

女子バレー部と、男子バレー部の入部希望者が増えて、サッカー部はマネージャー希望者が殺到した。

みんな、美麗と大村が目当てだった。

戸惑う、美麗と大村。


「美麗、困ったな?」


「でも、可愛いいから許してやれよ!」


そして、2年生は修学旅行を、控えていた。

美麗達10人は


「ねぇ、みんな、どんな物を持って行くん

だよ、沖縄だろう?」


と、美麗。


「そうだな~水着と、おやつ位じゃ無い?」


と、真澄達。


「男子は、どうなんだよ」


「俺達も、そんなもんだよ」


と、大村。


「じゃあ、今度の休みに、一緒におやつを

買いに行こうぜ」


相変わらずの口調の、美麗。


「おい、美麗!その口は、まだ治らないのか?」


「勇介!治らないって、言ってんだろ!」


「あ~本当に!大地は良く耐えてるな!」


勇介は、嘆いている。


「勇介!何でお前が、嘆いてるんだよ!」


怒る美麗。


「俺は、平気だよ!」


と、大村。


「じゃあ、みんなで行こうな」


「うん」


そして、日曜日

みんなで、おやつを選ぶ10人。

賑やかだった。

各々に好きな、お菓子を買った。

集合すると、勇介が異常な量の、お菓子を

手に持っていた。


「勇介!お前、それ全部、持って行く気か?

飛行機が、飛ばないぞ!」


美麗が言うと


「おう!これ位は直ぐに、無くなるよ!」


「へぇー」


「なぁ、丁度お昼だし、みんなで、ご飯

食べに行こうぜ」


大村が言い出す。


「いいね~」


「うん」


と、乗り気な美麗達。


「そうだな、いいな、どこにする?」


と、勇介達。


「女子が、居るから、ランチが有る店が

いいんじゃない?」


大村が提案する。


「気が利くね~大地は、勇介は見習えよ!」


「ほっとけ!」


そして、近くの、お店に入った。

すると、みんなが


「大村と香月は、一緒に座れよ」


「そうそう、俺達は適当に座るから」


「そうだよ、美麗」


みんなが言うので、二人で座ると


「恥ずかしいな?」


「本当だよ」


「美麗は何に、する?」


「う~ん、大地は?一緒のに、するよ」


「じゃあ、このランチにしようか?」


「うん。」


そう言って、二人は楽しくランチをする。

そんな、二人を見て


「やっぱり、あの二人は絵に、なるよな?」


「本当、芸能人みたいだね?」


「あ~でも、美麗の口さえ無ければ、もっと

いいのに!」


「金田君(勇介)もう、諦めなさいよ」


「そうだな、言えばキレるだけだからな」


「ハハハ、本当だよ」


と、話をしていた。

そして、修学旅行、出発の日

学校から空港迄、バスで行くのだった。

すると、美麗と大村に、後輩からの差し入れが、半端じゃ無くて、二人はお土産を買わないと、いけないから渡された、紙袋に名前を

書いて貰った。

両手に持てない、差し入れを見た先生が


「大村、香月、お前達それでは歩けない

だろう?職員室に置きに行くぞ!」


「はい」


「はい」


差し入れを、置く二人。


「美麗、凄い数だなぁ?」


「大地の方が、多いいぞ」


「お土産を、買うのに困ったな?」


「本当だよ、でも嬉しいな!」


「そうだな!」


そして、バスに乗り込む、二人。

みんなは、先に座っていて、美麗と大村は

一緒に座る事に、なった。


「どうせ、勇介だよ、こんな事を企んで

するのは!」


「そうだな、犯人は勇介だな!」


二人で勇介を見る。

勇介が、ピースサインを送って来た。


「大地、中指立てて!」


二人で、勇介に中指を立てて、見せた。

頭をかいて、目をそらす勇介。


「勇介、面白いな!」


「だしょう?」


そして、飛行機に乗って、いざ沖縄へ。

流石に、飛行機の席は別々だった。

到着して、まずはホテルに向かった。

美麗は真澄達との、4人部屋に先生が

してくれた。


「やった~真澄、優、あいかと同じ部屋

だ~」


「うん、やったね!」


「この4人が、一番だよ!」


「本当だよ!」


大村は、4人と2人に分かれたみたいだ。

勇介は同じ、部屋だった。

荷物を置いて、市内観光をして、明日は

海で1日過ごす、予定になっていた。


「美麗と大村君、凄い差し入れだったから

お土産が大変だね」


「そこよ!嬉しいけど、持って帰るのが

又、大変だよ、そして、お土産を渡しに

行かないと、いけないし」


「美人は美人で、苦労が有るね?」


優が言う。


「どこが、美人よ!」


「美麗は、分かって無いだけだよ」


あいか迄が言う。


「私より、大地の方が、もっと大変だよ!」


「言えてる~」


全員が口を、揃えて言った。


「でも美麗、嫌じゃ無い?モテる彼氏って?」


「嫌われる、彼氏よりは、いいよ」


「お~心が広いね~」


と、真澄達。

そして、市内観光は又、10人で行動した。

美麗と大村は、市内観光してる暇は

無かった。

お土産を、買うのに必死だった。


「ありゃ~あれだけになると、気の毒に

なるな?」


勇介が言い出した。


「本当だな!」


省二、洋平、光司、良太も言い出した。

真澄達も


「持つの手伝うよ」


「うん、大変だよ、あれは」


「そうだね」


そして、みんなで分けて、持つ事にした。


「みんな、悪いな」


「ごめんね」


謝る美麗と大村。


「いいよ」


と、みんなが言う。


「これで、明日はゆっくり、楽しめるな?」


「うん」


嬉しい美麗と大村。

そして、夕飯を食べて、自由時間は10人で

ホテルの近くを、散歩して談笑した。


「おい、大地、美麗、二人で散歩行けよ!」


勇介が言って来た。


「俺達は又、デートするから、みんなと

一緒になんて、そんなに無いから、な?

美麗?」


「うん、そうだよ!」


「そっか~」


と、勇介。

そして、もう時間が来た。


「じゃあ、解散しますか?」


「うん」


「明日は、海で10人で遊ぼうぜ」


「うん、ラジャー」


「じゃあね、おやすみ」


みんな、ホテルに戻った。

部屋に戻っても、談笑が止まらない、美麗達。


「でも、美麗やっぱり、大村君と付き合って

良かったね?」


真澄が言う。


「うん、そうだね!何も言わずに、私を

受け入れてくれるから、楽だよ!」


「大村君の、あの性格の良さは何?」


優が聞いて来た。


「本当に、パーフェクトだよね!」


あいかが言う。


「本当だね、だから、サイボーグなんだよ!」


と、美麗。


「あんたもだよ!美麗!」


真澄が言う。


「もう~大地みたいな事言って!ところで

みんなは、好きな人は?」


「………」


「怪しい!居るんでしょう?みんな教えてよ!」


「私は、金田君(勇介)が、いいと思ってる」


真澄が言い出した。


「え~!勇介?」


「美麗には、分からないのよ」


「じゃあ、優は?」


「私?私は山下君(省二)かなぁ」


「へぇ~じゃあ、あいかは?」


「長山君(洋平)が、いいな!」


「じゃあ、明日はみんな、好きな人と

遊びなよ!三原(光司)と近本(良太)は

私と大地が、引き受けたから!」


「いいの?美麗も大村君と、遊びたい

でしょう?」


「いいの、いいの、3人は気にせずに

遊ぶんだよ!」


「うん、頑張る」


「じゃ、今日は、もう寝よう!」


「うん」


「おやすみ」


「おやすみ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る