第6話

中学生になって俺は彼女を作りたかった。

そこで、クラスで一番女子と話してた隼人と一緒に行動していた。

ある日教室で話していた俺達の前に現れたのが、同じクラスになったばかりの瞬だった。

瞬はすぐにクラスの中心人物になり、その周りに人が集まった。

そんな時、クラスの人気者である瞬が話しかけてきた。

「君たち二人でバンド組んだりしないの?」

「えっ、別にバンドとか興味無いし」

「そっか、残念だなぁ」

その時は、すぐに話が終わった。

次の日、また瞬に話しかけられた。

「ねぇ、昨日バンドの話振ったの覚えてる?」

「まぁ、覚えてはいるけど……」

俺は隼人と顔を見合わせ、首をかしげた。

「もし良かったらバンドしないかい?」

「どうして、俺らなんだ?」

すると、瞬は少し笑った後に言った。

「君達二人ともいつも楽しそうにしているからね、それに面白そうだったから」

俺は隼人の方を見ると、隼人も俺の方を見ていた。

「いいよ、どうせ暇だしやってやるよ」

「ありがとう、助かるよ」

そして、俺達はバンドを組んだ。

バンド活動を始めてから、すぐに学校中に噂になった。

「あの3人バンドやってるらしいよ」

「マジで?」

「マジ、昨日見たもん」

それが、何故か女子の間で話題になっていたらしく、男子から羨ましがられ妬まれたりした。

そんな時に話しかけてきたのが奏だった。

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