第425話
水魔法と周囲の沼地の水も使われてで作り出された水の龍をサフィは作り出すと、アルがモンスターが隠れていると教えた場所に向かって水の龍を向かわせる。
そして、向かわせた水の龍が沼地の中に勢いよく突撃し、かなりの範囲に泥水を撒き散らしながら隠れ潜むモンスターに攻撃を行なった。
その結果、隠れ潜んでいた大きな蛇のモンスターが攻撃を食らって現れる。
「サフィ、そのまま抑えるんだ!抑えている間に全員で攻撃を行なうんだ!!」
水の龍が大蛇に絡み付いて拘束している間に攻撃する様に指示を出すと、アルは攻撃を行なわないで大蛇のモンスターを鑑定系魔法で調べていく。
調べた結果、あの大蛇のモンスターはビックアナコンダというモンスターだと分かり、生態としては沼地に隠れ潜み通りがかった生き物を丸呑みにして襲うモンスターらしい事が分かった。
そうしてアルが鑑定系魔法でビックアナコンダの事を調べている間に、ビックアナコンダを魔法で拘束しているサフィ以外の面々がくねって逃れようとするビックアナコンダに攻撃を次々命中させて倒していた。
周囲を確認するが、あそこに隠れていたのはビックアナコンダ一匹だけだったみたいだ。
ビックアナコンダを倒すと、魔法を使ってビックアナコンダのドロップアイテムを回収したアルたちは先を進んで行く。
沼地の中を歩いて進み、モンスターと遭遇すればモンスターを倒し、沼地に生えている薬草類を見つければ採取し、最上級ダンジョン水晶大王蟹の試練の一階層を進んでいると、二時間は掛かっただろうかという時に二階層へ続く門を発見した。
そうしてアルたちは時間を掛けながらも階層を探索しながら進んで行き、探索を始めて一日目には八階層まで探索する事が出来た。
二日目になると沼地での移動も慣れて来たアルたちは順調に進み、正午になる前に十階層のボス部屋の前までたどり着いた。
しっかりと魔法での身体強化に攻撃力や防御力の上昇なども行なってから、アルたちはボス部屋の門を潜ってボス部屋の中に入って行く。
ボス部屋の中の景色も沼地に背の高い植物が幾つか生えているだけのフィールドで、そんな場所の中央に魔法陣が出現する。
「みんな、魔法陣から召喚された瞬間に先制攻撃を行なうぞ!」
アルが指示を出すと、それに合わせてユキたちからの返事が返って来る前に魔法陣から巨大な蛇のモンスターが召喚された。
その大きさはビックアナコンダが小さく感じるほどに巨体で、目視で全長三十メートルはあると思うほどの巨体だ。
アルたちはそんな巨大な蛇のモンスターに向かって先制攻撃を浴びせていくなか、アルは魔法攻撃後に鑑定系魔法で蛇のモンスターの事を鑑定していく。
そして分かったのはボスモンスターはジャイアントアナコンダというそうだ。このモンスターも基本的には丸呑みにして来るそうだが、ビックアナコンダよりも耐久力や生命力が高くて倒すのに苦労しそうだ。
今も全員で行なった遠距離攻撃を受けたジャイアントアナコンダだが、攻撃を食らったにも関わらずピンピンとしていた。
その姿を見てどう戦うのかを決めたアルはユキたちに指示を出していく。
ジャイアントアナコンダと肉弾戦を行なえるのはシェーレとクウの二匹だけで、他の面々では攻撃を防ぐ事が出来ても質量によって弾かれダメージを受けてしまうだろう。
その為、シェーレとクウが最前線で前衛を行ない、サフィ以外は隙を見てジャイアントアナコンダに近接攻撃を行なうという指示を出した。
そうして指示を出し終えたアルたちは、向かって来るジャイアントアナコンダにこちらからも向かって行った。
大きな口を開けて向かって来るジャイアントアナコンダを、シェーレが分厚いハサミを振るった頭部を弾くと、クウがジャイアントアナコンダに空中から突撃して噛み付いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます