第420話
急いでアルは自身の魔闘気を魔導潜水戦艦マリンフォートレスに送るが、その間にもクリスタルキングクラブはハサミに魔闘気を集めている。
そうして魔闘気をクリスタルキングクラブがハサミに集めている間に、先にアルたちが送った魔闘気を利用した魔力光線と魔力魚雷がクリスタルキングクラブのハサミを狙って放たれた。
魔闘気を集中させているハサミに集中して放たれた攻撃は、クリスタルキングクラブのハサミに集められた魔闘気を消費させながらハサミ自体にもダメージを与えていく。
それでもクリスタルキングクラブがハサミから魔力光線を放つのを止めさせられず、クリスタルキングクラブのハサミから魔力光線が放たれる。
『回避しマス!揺れに気を付けてくださイ!!』
グンッと大きく魔導潜水戦艦マリンフォートレスが傾くと、先ほどまで魔導潜水戦艦マリンフォートレスがあった場所にクリスタルキングクラブが放った魔力光線が通り過ぎる。
『これから最低限の攻撃を行ないながらクリスタルキングクラブに突っ込みマス!ドリル及び推進力を魔闘気で賄いマス。マスター、皆さん、魔闘気の注入をお願いしマス!』
ギリギリで直撃コースだったクリスタルキングクラブの魔力光線を躱した魔導潜水戦艦マリンフォートレスは一気にクリスタルキングクラブへと突き進む。
魔導潜水戦艦マリンフォートレスが突き進む間にも、アルたちは魔闘気を魔導潜水戦艦マリンフォートレスへと送っていく。
そうしてラティアの動かす魔導潜水戦艦マリンフォートレスは、クリスタルキングクラブとの距離をどんどんと詰めて行き、クリスタルキングクラブの近接攻撃の間合いに入り込んだ。
そうするとクリスタルキングクラブは魔導潜水戦艦マリンフォートレスに向かってハサミを振り下ろして叩き付けてくる。
「みんな!もっと魔闘気を送るぞ!!」
『お願いしマス!』
アルの指示を聞いてすぐに魔闘気をラティアを覗いた召喚獣たちは魔導潜水戦艦マリンフォートレスに送り、送られた魔闘気を使った結界が多重に張られる。
振り下ろされるハサミを結界を多重に展開して威力を落とす事に成功するが、それでも完全に落とす事は出来ず、魔導潜水戦艦マリンフォートレスにクリスタルキングクラブのハサミは叩き付けられた。
艦橋内に凄まじい揺れが起こるなか、アルはすぐにラティアに魔導潜水戦艦マリンフォートレスの状態を聞く。
「ラティア、マリンフォートレスの損傷は!!」
『装甲にダメージはありますが軽微デス。このまま突っ込みマス!!』
魔導潜水戦艦マリンフォートレスの状態に安堵するが、今も押し付けられているクリスタルキングクラブのハサミによって、魔導潜水戦艦マリンフォートレスは湖底に押し付けられる。
これを打開する為に送られた魔闘気を推進力にして魔導潜水戦艦マリンフォートレスはクリスタルキングクラブへと突っ込んで行った。
魔導潜水戦艦マリンフォートレスの先端に付けられたミスリル製の大きなドリルがクリスタルキングクラブの腹へと当たる。
魔導潜水戦艦マリンフォートレスの艦橋内にもクリスタルキングクラブの硬い腹をドリルで削る振動が来るなかで、クリスタルキングクラブの反撃が行なわれた。
今も押し付けられているハサミとは反対のハサミを大きく開いて魔導潜水戦艦マリンフォートレスを挟み込んでくる。
クリスタルキングクラブがハサミを閉じる事で、魔導潜水戦艦マリンフォートレスは軋む音を立て始める。
『大丈夫なのです?!』
『船壊れちゃうよ!!』
「ラティア!これ大丈夫なのか?!」
『結界を部分展開して閉じるハサミに抵抗をしていマス。ですが、それも時間の問題デス。ですので、このままクリスタルキングクラブを倒しマス!!』
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