第412話
オークキングの咆哮がビリビリと距離の離れているアルたちの元まで届くなか、オークキングの咆哮に怯まなかったシェーレたちが攻撃を仕掛けた。
シェーレのハサミから放つ衝撃波が、獣型ゴーレムのラティアから放たれる石化光線が、クウの炎のブレスがオークキングたちに放たれた。
オークキングを守る為にオークセージたちが魔法障壁を張るが、シェーレの衝撃波で一枚足りとも防ぎ切れずに吹き飛ばされてしまう。
その次にオークキングとオークセージたちの間にオークジェネラルが入ると、盾を構えて防ごうとするが、これもシェーレの衝撃波を防ぎ切るが、その後に続いて放たれたラティアの石化光線に耐えられず、石化光線のダメージを受けながら身体の一部を石化させて行った。
そして、最後のクウの炎のブレスが先頭のオークジェネラルたちを燃やし尽くしながら身体の一部を炭化させて倒した。
こうして前衛のオークジェネラルたちを倒し尽くすと、この3匹の中で一番早いラティアが真っ直ぐに突き進む。
オークジェネラルだった灰の山を蹴散らしながら接近したラティアが前足を振るう。すると、オークキングは身体のサイズに合う大剣を盾にする事で防ぐ。
防がれた事で動きの止まったラティアを狙うのはオークセージたち。そんなオークセージたちが魔法を放つその前にクウが上空から火の玉を連続で吐き出していく。
火の玉はオークセージやその周りに着弾すると爆発を起こし、オークセージの魔法発動の妨害しながらダメージを与えた。
攻撃を防がれたラティアがその場から飛び退いた瞬間に、オークキングとオークセージたちに向かってシェーレの斬撃波が五回放たれた。
ハサミを五回打ち鳴らして放たれた斬撃波はオークキングとオークセージたちを切り裂いていく。
オークキングはそれでも豪華な防具と自身の防御力の高さのお陰で大きな切り傷を受けてはいない。
だが、オークキングよりも格段に防御力が低いオークセージは別だ。クウからの火炎弾の被害を受けて対処する事が出来なかったオークセージたちはシェーレの斬撃波に依って大きく切り裂かれ瀕死の状態になっている。
このまま放置してもオークセージたちは死ぬだろう。だが、それでもイタチの最後っ屁と言わんばかりに最後に何かをして来る恐れがある。
それを見越してなのか、クウがオークセージたちにトドメの火炎弾を食らわして、オークセージたちは炎上しながら倒されるのだった。
そうして最後に残されたのがオークキングだ。
「ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
仲間を全て失ったオークキングは咆哮を上げて、その全身から魔闘気の纏いを超えて魔闘気を垂れ流しにしながら、オークキングは一番距離の近いラティアに襲い掛かった。
振るわれる大剣の速度は魔闘気で強化しないと見る事も出来ないほどに速い。そんな速度で振るわれる大剣からは斬撃が飛ぶ、それも魔闘気を纏ってだ。
これを受ければ、今のラティアのゴーレムでも切り裂かれかねない。だが、ラティアはこれが今日最後の戦闘だからと、魔像の融合炉を暴走寸前まで稼働させる事で放出された魔闘気で防ぎ切る。
限界を超えて強化されたラティアは一瞬でオークキングの背後に移動すると、オークキングを背後からの攻撃で吹き飛ばす。
その威力にオークキングの豪華な防具は破壊され、オークキングの背中には大きな爪痕が残りながらシェーレの方へと吹き飛んで行った。
大剣は手放さなかったオークキングに向かってシェーレは最大まで強化した分厚いハサミを振るう。
振るわれたハサミを吹き飛ばされながらも意識のあったオークキングは大剣を盾にして防ぎ、またオークキングは吹き飛ばされて行った。
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