第408話
骸の灯台の攻略方法を知ったアルはすぐにユキたち召喚獣に情報を伝える。
その最中にユキたちが繰り出した攻撃に依って出来た穴を塞ぎながらスケルトンが大量に骸の灯台から現れた。
現れたスケルトンたちを素早く鑑定系魔法を使って調べ上げると、スケルトン、スケルトンソルジャー、スケルトンマジシャン、スケルトンアーチャー、とスケルトンの上位種が半分以上を占めているが、残りは更に上位種の個体ばかりだ。
「ユキ、シェーレ、ラティアは俺と一緒にスケルトンを倒すぞ!残りのサフィ、カナリ、クウは骸の灯台にダメージを与えてくれ。空を移動する時は魔法と矢には気を付けろ!!行動開始だ!!」
骸の灯台が建つ地面の下には数え切れないほどのスケルトン種たちがアルたちを待ち受ける。
接近するまでに矢や魔法が放たれるなかをシェーレとラティアが防ぎ、その間に準備をしたアルとユキが大技をスケルトン種たちへと放った。
「ユキやるぞ!」
『いつでも良いのです!!』
聖の力の聖火を特大サイズでアルたちの前方に展開すると、ユキがその聖火へと横向きの渦巻きの風を生み出して放つ。
「『聖火螺旋風!!!!』」
聖火を巻き込んだ横向きの風はスケルトン種の矢や魔法を消滅させ、防ぐ為に展開していた魔法障壁を破壊し、前衛のスケルトンガードやスケルトンナイトを後衛で守られていたスケルトン種と一緒に消し飛ばして行く。
骸の灯台までユキと協力して放った必殺技は届きダメージを与えるが、聖火で焼かれてもすぐに回復して骸の灯台は倒れる事はなかった。
ユキと協力して放った範囲に居たスケルトン種は消え去り、穴が空くがすぐに骸の灯台からスケルトン種が這い出て来て、出来たばかりの穴は埋まっていく。
だが、その埋まるまでの間にアルたちは前進した。もちろん前進する事でスケルトン種たちからの攻撃も激しくなる。だけど、こちらの攻撃の威力減衰は少なくなるお陰でスケルトン種が減る速度は増して行った。
アルたちがスケルトン種を減らしている間、骸の灯台を攻撃する班のサフィ、カナリ、クウはと言うと上空から骸の灯台を狙っていた。
この三匹の中で唯一飛行手段を持たないカナリは結界や魔法障壁を応用した足場を使って上空を移動している。
そして骸の灯台よりも更に高い上空から三匹は、骸の灯台へと攻撃を開始した。
まず最初に攻撃を行なったのはサフィだ。五匹の水の龍を作り出したサフィは、五匹の水の龍を骸の灯台へと向かわせて攻撃を行なっていく。
水圧を高めたウォーターカッターや圧縮されて硬い水での体当たり、更に巻き付いて締め上げる。
骸の灯台がダメージを受けるが、それでもすぐに集まった骸骨で出来た穴や傷は埋められてしまう。
五匹全ての水の龍が骸の灯台に巻き付いて締め上げた時に、最大限まで溜めたカナリの雷撃が骸の灯台へと降り注ぐ。
バチバチと凄い音をさせて帯電していたカナリの雷撃は、大きな骸の灯台を包み込むほどの雷撃だった。
雷撃が収まる頃にはサフィの水の龍も消え去り、骸の灯台の白かった色も黒く焦げ付いている。
そんな骸の灯台が回復する前にクウが溜めていたブレスを骸の灯台の頂上の青白い炎へと吐き出した。
頂上を守る様に囲んでいた柱の多くがサフィとカナリの攻撃でかなりのダメージを負っていた事もあり、クウのブレス攻撃で完全に消し飛ばされ、骸の灯台の頂上に灯っていた青白い炎が露出する。
だがその時、露出した影響か、今まで攻撃していても沈黙していた骸の灯台が動き出した。
露出して青白い炎から青白い炎の熱閃を空中で攻撃していたサフィたちへと放たれたのだ。
『……来る!……にげる、よ。』
『僕はあっちに向かいますメー!』
『わたしはあっちにいくね!!にげろー!!』
突然放たれた熱閃にサフィたちは三方向に分かれて熱閃を回避する為に動く。だが、熱閃は三つに分かれて起点を灯台の炎にしながらサフィたちを追い掛けていく。
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新しく作り直した作品があります
・怪異溢れる世界
以上の一作です
時間がある方は読んでくれると嬉しいです
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