第63話
ダンジョンの壁や天井を移動している岩肌ヤモリが五匹遭遇した
岩肌ヤモリたちは魔力を高めると石の礫を放ってきた
「魔法だ!回避するか防げ!」
『わかったです!』
『分かりました』
『……んっ……』
アル、ユキ、サフィは回避行動をして石の礫を回避してシェーレは分厚いハサミを盾にしてハサミに多くの魔力を込めて魔法を防いだ
石の礫の魔法を使用しなかった岩肌ヤモリは闘気を纏い壁や天井を移動して向かってくると壁や天井を蹴って襲い掛かった。近づき跳んだ岩肌ヤモリが狙ったのはアルとサフィだった
「俺とサフィが狙いか!サフィ!迎撃だ!」
『……わかった』
口を開けて噛みつこうとしている岩肌ヤモリにアルは片手に持つ水晶蛇の剣の特殊な効果を使用して岩肌ヤモリを迎え撃つ
「ふんっ!」
伸ばした剣身を口を開けている岩肌ヤモリの口の中に向かい突き出す。口の中に入った伸ばした水晶蛇の剣を振るい岩肌ヤモリの開きを作り出して倒した
『……やる』
サフィの方はアルと同じ様に噛みつき攻撃をしてきた岩肌ヤモリに向かい全身に水を纏うと尾鰭の近くから水蒸気を噴き出しロケットの様に岩肌ヤモリに向かい突っ込んでいくと岩肌ヤモリをダンジョンの壁に押し付けるとそのまま更に水蒸気を噴出して岩肌ヤモリを押し潰した
アルとサフィが二匹の岩肌ヤモリを倒している間に石の礫を放った岩肌ヤモリに向かってユキとシェーレが遠距離攻撃をしていく
ユキはツノから闘気弾をシェーレは範囲を抑えた衝撃波をばら撒く様に岩肌ヤモリに放ち壁や天井に張り付いている岩肌ヤモリを地面に落としていく
『食らうです!』
地面に落ちた岩肌ヤモリをユキは闘気で強化した肉体で接近するとツノで的確に急所を突いて倒していった
「他にもモンスターがいる時に岩肌ヤモリも出るならサフィが倒してくれ」
『……うん、わかった』
『私はいいのです?』
「ユキとシェーレは他のモンスターを倒してくれ。サフィの遠距離攻撃はそうした方がいいと思うからな」
倒した岩肌ヤモリの魔石やドロップアイテムを拾い収納すると宝箱やモンスターを探す為に探索を再開する
ある程度八階の探索をしていくと九階を目指して門を潜り黒い闇を通り抜けて九階に向かうと広場の一角に移動するとそこで結界を張って昼食を食べていく準備をする
「サフィは食べたくない食べ物はあるのか?」
『……特にない……なんでも食べれる』
「じゃあ適当に出すから食べられる物を教えてくれ」
『……うん』
取り出したテーブルの上に様々な食材を置いていくとサフィが食べたい物を教えて貰いそれをサフィの昼食にすると全員の昼食の準備が終わると昼食を食べ始めていった
昼食を食べ終わると結界を解いて九階の探索をする為に通路を選んで進んでいく
九階に現れるモンスターは八階と変わらず戦闘行動を変えることなく探索していると小部屋に宝箱を見つけた
『宝箱です!』
「ユキ!ちょっと待て!」
『なんです?』
ユキに待つ様に言うのが遅かったのかユキは罠のスイッチを踏んでビーッビーッビーッと大きな音が鳴ると通ってきた小部屋の扉やこの小部屋に通じている全ての扉がバンッ!と音を立てて閉じると宝箱が消えておおなめくじよりも更に大きな紫色のなめくじが現れた
『なんなのです!あれは!!』
「あれはビックポイズンスラッグだ!名前の通り毒を使ってくる上にあの粘液は全て毒だ!近接で戦うなよ!」
いきなり現れた大きな紫色のなめくじを魔法で調べた情報をみんなに知らせるとビックポイズンスラッグが身体を動かし粘液玉を飛ばしてきた
「魔法で防ぐ!動くなよ!」
『わかったです!』
『分かりました』
『……わかった』
放たれた粘液玉を土の壁を魔法で作り出して防ぐ。土の壁で防いだ粘液玉は当たった土の壁をその毒の力で弱くして崩していった
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