第54話
四階はおおなめくじが厄介だったが火魔法で粘液をどうにかしながら五階へ進む門に着くと門を潜って五階に進んでいく
迷宮都市に帰る時間も考えると五階を全部回って探索することは出来そうにないので六階に進める門まで真っ直ぐに通路を進んでいく
六階に進む門を通った先には五階と六階の間にある部屋がありそこに居るボスモンスターを討伐しないと先には進むことができない
そしてその部屋に現れるモンスターはコボルトソルジャーリーダーとコボルトソルジャー五匹、ビックロックスライムとロックスライム五匹、腐食なめくじとおおなめくじ五匹の三種類のうちどれか一つと戦闘がある
その事をユキとシェーレに話しながら六階に進める門がある広場にたどり着いた
広場には門に進もうと並んでいる様でその最後尾で待つ事になった
子どもが並んでいるのを訝しんでいる人も居たが見られるだけで何かしてくる事はなかった
並んでいた冒険者パーティーは二組だったので思いのほか順番がくるのが早かった
「二人とも行くぞ!」
『やってやるです!!』
『はい、あるじ様!』
五階の階層ボスの門を潜って進んでいくと今回部屋に居たのは防具を装備しているコボルトソルジャーが一匹居たのでボスはコボルトソルジャーリーダーとコボルトソルジャーの群れだった
「ガルルル!!!アオオーーン!!」
部屋に入るとコボルトソルジャーリーダーがこちらに威嚇をしてくると雄叫びをあげた
「来るぞ!!」
雄叫びと共にコボルトソルジャーリーダーとコボルトソルジャーが姿勢を低くして向かってくる
コボルトソルジャーの動きが今までのコボルトソルジャーとは違く素早い動きをしている。それはコボルトソルジャーリーダーが居るからなのは資料で知っているが思っていたよりも動きが良い
まずは動きを止める為に魔法で火の壁を作りコボルトソルジャーリーダーたちの動きを止めようとしたがコボルトソルジャーリーダーたちは火の壁を放出している闘気で威力を防いで進んできた
「止められなかったか!放出している闘気の質が良くなったせいか……シェーレ、衝撃波を!」
『分かりました。これでも食らいなさい!!』
魔力を分厚いハサミに集中させて衝撃波を放つとコボルトソルジャーリーダーたちは衝撃波を受けてダメージを食らいながら火の壁に向かって吹き飛んでいく
衝撃波のせいで火の壁にもダメージを与えていたのでコボルトソルジャーリーダーたちが吹き飛び通り抜けて少しすると火の壁は消えてしまった
衝撃波で闘気が減り火の壁でコボルトソルジャーリーダー以外のコボルトソルジャーたちは放出していた闘気が薄くなり火の壁に焼かれて毛皮に火が移り火傷していた
『連続発射です!!』
転がって火を消していたコボルトソルジャーリーダーたちが火を消して起き上がる時にユキのツノから連続して回転して進む闘気弾が放たれてコボルトソルジャーリーダーたちにぶつけていく
回転した闘気弾が当たったコボルトソルジャーは当たった箇所が抉られていてそこから血を流して傷口を押さえていた
他のコボルトソルジャーが闘気弾を受けている間にコボルトソルジャーリーダーは武器に闘気を少しだけ纏って闘気弾を弾いて防いでいた
「コボルトソルジャーリーダーは押さえておくからその間にコボルトソルジャーたちを二人で倒してきてくれ!」
『わかったです!倒してくるです!!』
『分かりました。あるじ様、怪我をしないでくださいね!』
「大丈夫だよ。それに早くしないと二人が倒し終わる前にコボルトソルジャーリーダーを倒してしまうぞ!!」
向かってくるコボルトソルジャーリーダーに剣を構え進んでいく
薄らと闘気を武器に纏わせているコボルトソルジャーリーダーの武器である剣と俺の闘気を纏っている剣が音を立てぶつかり合う
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