第55話
お互いの剣と剣がぶつかり合うが纏わせた闘気量と闘気の質がアルの方が多くコボルトソルジャーリーダーの剣を上に弾くとコボルトソルジャーリーダーの格好が万歳している格好になる
両手を上げてがら空きになった腹部に素早く剣を振るって切り裂くがコボルトソルジャーリーダーが後方に回避してそこまで深く腹部を切ることが出来なかった
切られた腹部に手を当てているコボルトソルジャーリーダーに向かい踏み込んで向かうと剣を振るって攻撃していく
コボルトソルジャーリーダーはアルの攻撃をなんとか防いでいるが徐々に防具を切り裂きその下の身体に傷が付いていく
俺とコボルトソルジャーリーダーが戦闘をしている間、ユキとシェーレは傷付いているコボルトソルジャーと戦っていた
だいぶ傷付き弱っているがコボルトソルジャーたちは各々が連携してユキとシェーレの攻撃を耐えている
ユキは接近してツノでの攻撃や蹴りなどをしながら離れると闘気弾を放って攻撃していてシェーレは分厚いハサミでの打撃攻撃や薄いハサミでの切断攻撃をしながら時々ハサミでの衝撃波を放って攻撃していった
一匹のコボルトソルジャーが倒れると一気に崩れ出しコボルトソルジャーの数が減っていき最後のコボルトソルジャーをシェーレがハサミを振るって叩き潰して倒した
コボルトソルジャーリーダーはコボルトソルジャーが倒されていくのが分かっているのかこのままではダメだと思って突撃して攻撃をしてくる
威嚇するような声を上げながら向かってきたコボルトソルジャーリーダーの攻撃を躱して今までよりも闘気を込めて纏わせた剣での一撃をコボルトソルジャーリーダーに振り下ろして攻撃する
コボルトソルジャーリーダーはアルからの攻撃を防ぐことも回避することもせずに攻撃を優先して行なってきたがコボルトソルジャーたちとの戦闘を終わらせていたユキの闘気弾をコボルトソルジャーリーダーの武器を持った腕に当てて武器を手放させる
武器を手放したコボルトソルジャーリーダーは攻撃することも防ぐことも出来ずに振り下ろされた剣に両断されてコボルトソルジャーリーダーは倒された
「ユキ、さっきは助かったよ」
『アル、気にしなくていいのです!』
コボルトソルジャーリーダーたちの魔石とドロップアイテムを拾っていると部屋の中央に銅の宝箱が現れた
「宝箱が出てきたな」
『宝箱をさっそく開けるのです!!』
『何が入っているのでしょう』
「二人とも開けてみるぞ」
銅色の宝箱を開けるとそこにはネックレスが一つ入っていた
『なんだったです?』
「ネックレスだった」
『ネックレスが入っていたのですか?マジックアイテムですか?』
シェーレが言う通りマジックアイテムか調べてみるとマジックアイテムだった
「マジックアイテムだったよ。物を一立方メートルのサイズまで収納することが出来るアイテムボックスのマジックアイテムみたいだよ。二人とも使う?」
『いらないです!』
『あるじ様と行動するので必要ないですよ』
「じゃあこれも売却してしまうか」
魔石やドロップアイテムと一緒にネックレスを収納すると六階に向かう
六階に着くと広場の隣にある小部屋に移動して小部屋の中にある大きな水晶に触れると一階に転移するのかを頭の中で聞かれると一階に転移する
一階に転移するとそこにも大きな水晶がある小部屋だった
『不思議な感覚です』
『そうですね、ユキ先輩』
「時間もないから急いでダンジョンを出るぞ。二人とも」
小部屋から出ると一階の門がある広場に出たがこの小部屋は来る時はなかったのが不思議だったが時間がないのでダンジョンを出る
中級ダンジョンから出ると日が傾き始めていて急いで村を出ると迷宮都市に向かって身体能力を闘気や魔力で強化していくと走って向かう
迷宮都市に着いたのは日が暮れて暗くなり始めてしまっていて宿屋に向かって帰る
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