第28話
山を下りていると石を食べているトカゲが俺たちの進路上にいた
「あれが石食いトカゲか。ユキ、倒せそうか?」
『余裕にぶっ倒すです!』
ユキに倒せるか聞くとユキは返事と共に石食いトカゲに向かい走り出していった
闘気を纏ったユキは周囲の岩を蹴りながら石食いトカゲの頭上にまで行くと魔法を使用して空中に足場を作り出し纏っていた闘気を圧縮して密度を高めると石食いトカゲに蹴りを食らわせた
ユキの蹴りが背中に当たった石食いトカゲは背骨がバキバキと折れる音を立てて折れ曲がり動かなくなった
『どうです!アル、倒せたです!!』
「よくやったぞ、ユキ」
ユキが倒した石食いトカゲに近づきながらユキを褒めてさっそく折れ曲がった石食いトカゲを魔法で解体していった。解体すると石食いトカゲの内臓は破裂していて腹の中が大変なことになっていた。解体した石食いトカゲを収納してまた歩いていく
石食いトカゲとの戦闘から少しして冒険者のパーティがこちらに向かって来ているのを発見した
ユキに警戒する様に注意をしてから冒険者パーティに接触するとどうやらこの冒険者パーティは俺たちが来た村と反対にある村の専属になっている冒険者パーティの様だ。確かに冒険者たちの年齢は若くはなくおじさんたちだった
どうやらこの冒険者パーティは山の見回りをしていたみたいだ。少しの間冒険者パーティのリーダーと思われるおじさんとの話し合いを終えて別れると俺とユキは警戒を少し解いていった
「おっ、あれは!」
『どうしたです?敵です?』
「薬草の図鑑で見た薬草が生えていただけだよ。ユキ、ほらあそこに生えているだろ」
薬草の生えている場所をユキに分かるように指を差して教えてあげる
『あの崖に生えている草です?』
「うん、そうだよ。今から採取してくるからちょっと待っていてくれ」
『分かったです。アル、気をつけるです』
足場を魔法の結界で作り出すと薬草のある場所に辿り着き根っこごと薬草を採取していった
薬草採取が終わるとそれを収納してからユキの元まで戻りまた山下りを再開した
山を下り切るまでの間に様々なモンスターと遭遇して倒していきその中には岩飛びシカの群れとも戦闘があった
岩跳びシカの群れは五、六匹でそんな群れとの戦闘は俺が魔法で拘束して動きを止めたので簡単に倒す事ができた
山の麓にたどり着くと冒険者ギルドのカードを門にいる自警団の人に見せて村の中に入っていく
自警団の人に教えて貰った宿に向かい部屋を取ると冒険者ギルドに向かい解体場で山での戦闘で倒したモンスターの素材の買い取りをしてもらって宿の部屋に戻った
部屋に戻ると夕食の時間までまだ時間があるから村を出てから採取してきた薬草を使って薬や魔法薬を結界を張った部屋の中で作っていく
収納魔法の収納空間の中の薬草をほとんど使って薬や魔法薬を作り終わると部屋の中が薬草の臭いが立ち込めているのでそれを綺麗にしてからユキを召喚してユキに夕食をあげていった
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