第29話
俺とユキは山の麓の村を朝食を済ましてから出てハイツの町までいつもの様に闘気で肉体を強化した身体能力で走って移動を始めた
山の麓の村からハイツまでの道のりはそこまで障害はなくモンスターが街道の脇から現れての戦闘くらいでお昼前にはハイツの町に辿り着いた
「冒険者ギルドのカードか通行証を見せてくれ」
「これでいいですか?」
ハイツの町の門番に冒険者ギルドのカードを見せてからユキを召喚玉に戻してから町の中に入る。この町ハイツはクリスタル王国最大の湖であるクォーツ湖にある港町である。その為かかなりの賑わいを見せており人を避けながら門番の人に聞いた宿屋に向かっていった
門番の人に教えて貰った宿は召喚獣も泊まることが出来る宿屋でさっそく部屋を取った
宿屋の次は冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドに着くとどんな依頼があるのかを確認してから解体場で道中倒したモンスターの素材を買い取って貰った
解体場のギルド職員の人に教えて貰った飲食店でクォーツ湖で獲られた魚を使った料理を食べて昼食を済ませたるとどんな船がこの世界にあるのかと気になり港に向かう
「これが船なのか」
『すごく大きいです』
木造船の船がほとんどの中金属製の船が港に停まっていた。金属製の船もあるのかと近くで見ていたらその船の船員だろうと思われる人が近づいてきた
「坊やどうしたんだい?」
「船を見ていたんです。この船だけ金属製だったので気になって」
「そうか。この船は普通の魔道船とは違いクリスタル王国の軍船だからね」
軍船なのか。だから他の船とは違い金属製な上に大砲みたいなのもあったんだな。それにしても魔道船ってなんだろうな。答えてくれるか分からないけど聞いてみるか
「魔道船って何ですか?」
「そうか。知らないのか。魔道船って言うのはね。魔道具を使って動く船の事だよ。船を動かす動力が魔道具なんだ。昔は魔道船なんてなくて大変だったけど最近は魔道船が増えて来ているんだよ」
「そうなんですか」
「そうだよ。増えて来ているせいで湖族たちも魔道船を使い始めているから大変なんだけどね」
それから少しの間この魔道船の船員の愚痴の様な話を聞いてあげる羽目になってしまった
「はぁー疲れた。教えてくれたのはありがたいけど話が長かったよ」
『アル、元気を出すです』
「そうだな」
ハイツの町を少し出てからユキを召喚してクォーツ湖の砂浜に向かった
クォーツ湖の砂浜に着くと結界を張ってユキの昼食を上げながら太陽の光でキラキラと光っている湖の景色を眺めて過ごしていった
「綺麗だな」
『大きな水溜まりです』
「あはは、そうだな。水溜まりに見えるな」
ユキの水溜まりって言葉に思わず笑ってしまった
『何で笑うんです?』
「子どもの頃に俺もそんな事を言っていたなと思ったからだよ、ユキ」
俺も前世の子どもの頃にそんな事を言っていたと両親が言っていたのを思い出して笑ってしまったのが原因だ
ユキを撫でながら湖の景色を眺めているとユキが湖に向かって走って行ってしまった
波打ち際を行ったり戻ったりと繰り返しているユキをボーっと眺めてゆっくりとした時間を過ごしていく
ユキが大きく来た波を被ってずぶ濡れになったのにはそのまま波に攫われて行くかと焦ったが戻ってきたユキの毛を魔法で乾かしてあげるとユキを召喚玉に戻してハイツの町に戻ってまた冒険者ギルドに向かう
冒険者ギルドの資料室で次の町に行く街道を通らずにモンスターが多く生息している湿地帯を通って近道をしようと思いその湿地帯で現れるモンスターを調べていく
湿地帯で現れるモンスターの事を調べ終わると資料を資料室のギルド職員に返して冒険者ギルドを出ると長く資料室で調べていた様で町は夕暮れになっていた
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