第27話
朝早くからプロニス村を出るとユキを召喚する
『アル、おはようです』
「おはよう、ユキ。朝食はある程度山を登ってから取るから行くよ」
『はいです』
プロニスの山を越える為まだ薄暗い空の下山を歩いていく。俺もユキも纏う闘気を隠しながら山の中を進んでいるのでなわばりを荒らされたと襲ってくるモンスターを倒していった
ある程度山の中を進み開けた場所に出るとそこで朝食を取る用意を始める。モンスターに食事の邪魔をされない様に結界を張るとテーブルと椅子を取り出してユキにはいつもの薬草と野菜のサラダを俺はソーセージと目玉焼きを作りパンと一緒に食べていった
朝食を食べてからまた山登りを再開して索敵魔法を使いモンスターを警戒しながら進んでいると石皮ネズミを発見した
石皮ネズミはせっかく石に紛れ込んで隠れていても索敵魔法で発見する事が出来た。隠れている石皮ネズミを魔法で縛り動けなくする。石皮ネズミの皮は石の様な見た目な上硬さも石と同じ硬さなので普通に剣で攻撃すると剣が痛むので剣に闘気を纏わせる。剣に纏わせた闘気の密度を高めてから動けない石皮ネズミの首を切り落とした
倒した石皮ネズミを収納してしばらく進んでいると俺より先に進んでいたユキの側の岩がいきなり動き襲い掛かってきた
『気づいていたです!』
事前にユキにも索敵魔法の結果を教えているのでウォークロックの動きに合わせて体当たりをしてウォークロックを転ばした。転んで動けないウォークロックはユキの闘気を集中させたツノに突き刺され倒されていた
「こいつがウォークロックなのか。岩に足が生えているみたいだけど転ばせれば余裕だな」
『アル、この岩の魔石にツノが当たったみたいです』
「それで倒せたのか」
『そうみたいです』
ウォークロックを魔法で解体すると壊れた魔石を回収すると残りの岩の残骸も一応回収しておいた
『なんで岩も収納したのです?』
「ウォークロックの岩は魔力が普通の岩よりも豊富に含んでいて素材として使われるみたいだから冒険者ギルドで買い取って貰えるから収納したんだよ」
『こんなのが売れるんですか。不思議です』
山の中腹までたどり着くと闘気で身体を強化していても肌寒くなってきた
「少し寒くなってきたな。今年はまだ雪が降ってないからまだいいけど寒いし早めに山を抜けたいな」
『寒いです?私はそんなに寒くないですけど』
「ユキは冬毛になって毛量が増えているし闘気も纏っているから寒くはないんだろう」
山の中腹から山を下り始める前に平らな場所で昼食を食べて休憩を取ることにした。そして食事を取り終わると少しの間休む事にした
休憩中山から見る景色を眺めていると結界の外に岩跳びシカの群れが岩が多い山肌を下っているのが見える
「あれが岩跳びシカか。山を抜ける前に一回は戦っておきたいな」
『戦うです?』
「この山で一番高く買い取って貰えるのか岩跳びシカだからな。お金はいくらあっても構わないだろ」
昼の休憩が終わると取り出したテーブルや椅子を収納空間に戻して結界を解いて山を下りていく
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