第26話

 朝早くからカンスの町を出て次の町であるハイツの町に向けて街道を走り出す


 カンスの町からハイツの町までは山を一つ超えた先にありまずは山の麓まで行く必要がありその山の麓の村で今日は一泊する予定だ


 「魔力は祝福のお陰で魔力量が増えやすいけど闘気を増やすのは時間が魔力よりもかかるな」


 『アルは贅沢です。それでも闘気の増える量は私と同じくらいなのです』


 「そう言われちゃうとな。まあ地道に増やしていくしかないんだろうな」


 ユキと話しながら走っていると正午前には山の麓の村プロニスが見えてきた


 「ここで宿屋で部屋を借りたら昼の食事を取れる場所を探さないとな。ユキ、召喚獣が泊れなかったら召喚を戻すぞ」


 『仕方ないです。でもごはんとブラッシングはしてくださいです』


 「分かった。あとこの村に冒険者ギルドがあると良いんだけど」


 プロニスの村が見えてくると走るのをやめて歩きながらプロニスの村にたどり着いた。プロニスの村は木製の壁をで村が囲まれていて村の出口の門にいる自警団の門番に冒険者ギルドのカードを見せてプロニスの中に入る許可を貰った


 「あのすみません。この村に宿屋や冒険者ギルドはありますか?」


 「両方とも村にあるよ」


 「場所を教えてくれませんか」


 「ああ、いいよ」


 村の門番に宿屋と冒険者ギルドの場所を聞くと両方このプロニスの村にあった様だ。そのあと門番の人に宿屋と冒険者ギルドのある場所を教えてさっそく宿屋に向かった


 教えて貰った宿屋は村にしては大きく二階建ての建築物だった


 『他の家より大きな建物です。なんでです?』


 (やっぱり山越えの為に泊まる人が多いから大きいんだろ。山を越えたてハイツに向かう人や逆にカンスに行く為に山を越えて泊まる人が多いから大きな宿屋なんじゃないか)


 宿屋は流石に召喚獣を宿の中に入れるのはダメな様だったがこの宿屋の部屋を取ってから宿屋の女将に食事が出来る所を教えて貰った


 『ダメだったです』


 (仕方ないさ。昼ごはん食べにいくぞ、ユキ)


 『分かったです。お腹空いてるです。アル、早くいくです』


 昼食を食べにる教えられた場所に行くとここも村の建物にしては大きな場所だった


 やはりここでもユキを入れるのはダメかと思ったがテーブルに乗せなければ構わない様だ


 ユキの昼ごはんとこの飲食店のおすすめを俺は頼み給仕の女性が持ってきた水を飲みながら山越えをするのかしたのか分からないが団体の客が既におり少し騒がしい


 昼食の岩跳びシカのサイコロステーキとユキの薬草や野菜のサラダが来るとお腹が空いているので俺もユキも止まらずに食べていった


 岩跳びシカの肉は名前の通り良く岩を跳んでいるのか弾力があり脂肪が少ないがこの肉は美味しかった


 昼食を食べ終わると冒険者ギルドに向かった。村なのにプロニスにはある冒険者ギルドに着くと流石に町の冒険者ギルドとは違い小さいがここにも町の冒険者ギルドと同じで資料室、訓練所、解体場がしっかりとあった


 資料室であの山の情報を資料で調べていった。これから山越えする山は木も草も生えているが基本的には岩や崖がほとんどで現れるモンスターは昼に食べた岩跳びシカ、石食いトカゲ、ウォークロック、石皮ネズミが生息している様だ


 山の情報を得ることが出来たがまだ宿屋に帰るには早いので少し山の様子を確認してから宿屋に戻る事にした


 山を少し登ると土や岩肌が見えている所が多く生えている草も木も麓はまだそれなりに生えているが見えている山の頂上になればなるほど生えている植物が少なくなっている様だった


 少しの探索で現れたモンスターを倒していきどんな探索を終えてプロニスの宿屋に帰り夕食までの間の部屋で結界を張ってその中でユキと魔力を使った訓練をしたりして過ごしていった


 夕食を宿の食堂で食べて部屋に戻ると結界を張ってからユキを召喚する。ユキのごはんを収納魔法の空間から取り出してユキに夕食を上げた


 ユキの夕食が終わるといつも通りにブラッシングをしてからユキを召喚玉に戻してユキの毛を片付けると魔法で部屋を綺麗にした

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