第15話

 冒険者育成校の受験までの間に俺とシロウサギのユキは強くなる為の修行の日々が始まった


 元金級冒険者のバロンとの模擬戦で元でも金級冒険者の実力が分かりまずはそこの強さを目指して修行していく


 「じゃあ、ユキ。森の奥まで競争しようか」


 『分かったです。闘気や魔力を使っても?』


 「今日は闘気を鍛えるから闘気のみ使うぞ」


 『アルに負けないです』


 「3、2、1……スタート!」


 森の入り口に着くと闘気をユキと共に纏っていく。そして俺が合図を出したら一気に走り出しす


 俺とユキの纏える闘気量は俺の方が多いがこの森はシロウサギのユキのホームグラウンドなうえ小型のモンスターであるから茂みや低い木の下を通っていく為どうしてもユキが先頭を走っていく


 ユキに負けない為に闘気をよりスピードが出る様にして走ると森の木の根などに足を取られて転びそうになりながらもユキとの距離がだいぶ縮まったがゴールにしていた場所に先にユキが着いてしまった


 『アルに勝ったです!』


 「森の中じゃユキには敵わないな」


 『次は真っ直ぐな場所でもアルに勝つです!』


 「流石にそれだったら闘気を多く纏える俺が勝てるよ」


 息を整えていくとユキと共に森の奥に入りユキの食事の植物の採取や現れる熊や鹿などのモンスターの討伐をしてモンスターとの実戦経験を積む為に森に入っていく


 魔法を使わずに森を歩いて行くのでいつモンスターが現れるのか周囲の気配や魔力を探りながら進んでいく


 『アル!薬草があったです!』


 「どっちだ」


 『あっちの方向です!』


 ユキの後をついて行くと薬草が群生していた


 「ユキ、薬草の採取をするから警戒頼むぞ」


 『分かったです!』


 警戒をユキに頼むと耳を立てて辺りの警戒を始めた。ユキが警戒をしている間に魔法を使って丁寧に薬草を採取して保存の為の魔法を使ってから魔法で収納していく


 群生していた薬草の採取が終わるとまた森奥の探索を始めようとした時こちらに近づいてくる魔力を感じ取るとユキも音が近づいてきたのに気づいた様だ


 『アル、何か近づいてきてます!』


 「俺も魔力を感じた」


 こちらに向かってくるモンスターに警戒しながら剣を抜いて構えると茂みの奥から熊のモンスターが現れた


 「ガアァァァァァ!」


 二本足で立ち上がると黒い毛皮の熊は威嚇してきた。熊のモンスターブラックベアの咆哮が辺りに響き渡る


 「行くぞ!ユキ!」


 『分かったです!』


 熊のモンスターブラックベアに向かい剣にも闘気を纏わせるとブラックベアに向かい突っ込んでいく


 突っ込んできた俺を上から叩きつける様に両腕を振り下ろしてきた。それを振り下ろされる前に突っ込んだ勢いを地面を踏み締め抑え込み後ろに後退してブラックベアの攻撃範囲から出るとまた地面を蹴ってブラックベアに接近して剣を振り下ろす


 ブラックベアの頭を叩き切ろうと振り下ろした攻撃はブラックベアが身体を動かして回避しようとして右肩を切り裂くくらいのダメージしか与えられなかった


 切られた痛みに唸るブラックベアの側面に移動したユキは闘気を纏ったその身体でブラックベアに突撃して攻撃する。ユキはブラックベアの横腹にめり込むくらいの体当たりを食らわすとブラックベアが行動する前にその場を離れる


 ブラックベアはユキの体当たりを横腹に食らい内臓にダメージがあったのか血を口から吐き出していて動きが鈍くなった隙に俺はブラックベアの首を攻撃できる位置に移動するとブラックベアの首に向かい攻撃した


 ブラックベアはその攻撃を避ける事は出来ずに俺の攻撃を受けるとそのまま反撃する事なくブラックベアは倒れて動かなくなった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る