第7話
ベルが部屋に戻るのを確認すると俺も父親のルークに外に出てもいいかを聞く
「外に出てもいい?」
「構わないが昼はどうするんだ?」
「食べないかな」
「そうか、夜までに帰ってこいよ」
「分かった」
外に出る許可を貰うとさっそく家を出て村の外にある森に向かう
森に着くと寒さを防ぐ魔法と索敵魔法を使いながら森の探索をしていく。今回の目的は冬の間にしか取れない薬草の採取をする為にこの寒い中村の外まで出てきたのだ
誰にも見られないから寒さを防ぐ魔法を使用して森の探索をしていると今回の目的の薬草を採取していった
薬草の採取が終わるとこの時期にもいるモンスターのシロウサギを魔法を使って倒してシロウサギをまた魔法を使い解体すると毛皮と肉と骨に分けて収納魔法を使い収納すると小川に向かい歩いていく
小川に着くと小川の近くにはこの時期の事もあり寒くて誰もいない様だ
魔法で竈門の様な物を作ると森の探索中に集めた枝をそこに入れていき火を付ける。火が着くと先ほど解体したシロウサギを焼いていき昼ごはんにする
焼いたシロウサギを障壁魔法の上に置いて食べていく。焼いている途中に薬師のダグから貰った薬草やシロウサギ分の代金で買った塩を掛けて食べたシロウサギの肉はなかなかに美味しかった
食べ終わると竈門の後片付けを終えて解体したシロウサギの毛皮を行商人に売れる様に魔法を使って加工していく
こうやって加工したシロウサギの毛皮はそれなりの値段で行商人が買い取ってくれるのでいいお金稼ぎだ
加工が終わると今日、採取した薬草と加工が終わったばかりの毛皮に保存魔法を掛けてから剣術の練習をする
剣術の練習に使う剣も頑張って貯めたお金を使っているので自分だけで手に入れた剣だ
小川の近くで神様から貰った知識を活用して剣を振り続けていく。家の中で剣を振るのは危ないので人が寒くて居なくなったこの小川で練習できる今の時期はなかなかに貴重な時間だ
空が暗くなる時間が来るまでここで索敵魔法を使用しながら剣術の練習をしていく
空が暗くなって来たので家に帰る。家の玄関を開けて中に入るとそこにはルーク、ケビン、ベルの三人が揃っていた
「ただいま」
「遅かったな」
「そうかな」
「アンタが来ないから祭りに行けなかったのよ!」
「…………」
「別に行っていてもよかったのに」
「なによ!その言い草は!」
「アル、今のはお前が悪いぞ」
ルークはベルの味方を今回はする様だ。別にただ一緒の家にいるだけのただ血が繋がっただけの他人なのにと思うが関係を悪くするのは不味いかと思い一応謝っておく
「ごめん」
「ふんっ!お父さん!早く新年祭に行こう!」
「分かった。ケビン、アル行くぞ」
「……うん」
「はい」
ベルを先頭に暗くなった広場に向かうとちょうど真ん中にあったキャンプファイヤーみたいな物に火を着ける所だった
今年もこの大きな焚き火を見ながら村長の話を聞いて新年祭は始まった
みんなで夜ごはんを貰いに列に並び肉の串焼きやスープにパンを貰うとキャンプファイヤーを見ながら食べていく
今回の新年祭の主役は祝福を貰った子どもたちでそれぞれ夕食を食べ終わると踊ったり遊んだりしていった
ベルも元気の無いケビンもこんな状況だからか楽しそうに踊ったりしている
俺は大きな焚き火を見たり空の星々や月を眺めながら子どもたちの新年祭が終わるまで過ごしていった
ルーク、ベル、ケビンと一緒に家に帰ると俺はすぐに自分の部屋に戻った。俺たちが家に帰った頃それぞれが部屋に戻ったのを確認した父親のルークは酒を飲みに新年祭の焚き火の元に戻っていった
身体を綺麗にすると召喚玉を作る練習をし始める。ある程度練習が終わると部屋の隅にあるスライム入りの壺トイレで用を足してからベットに横になり夜空を見ながら眠りに入る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます