龍と神の物語 -レゾナント・プログレス-

藤 悠希

プロローグ

こんな昔話むかしばなしがある


 むかし、むかし

 この大陸-ユーゴスベニア大陸には3つの種族しゅぞくがおりました。

 一つは空をべり、様々な力を宿しながら飛び交うの種族。

 一つは天を統べり、その力で地上の生命をも焼き殺す力を持ったの種族。

 そしてもう一つは、何の力も持たず、自身らの技術でその発展を築いていたの種族。

 3つの種族は、互いに均衡を保ったままそれぞれの土地で暮らしていました。

 しかしある時、その平穏を脅かすように、破滅の龍と呼ばれる、ウロボロスが姿を表し、人間の住む土地を焼き尽くしてしまいました。

 神の種族は、軍隊を結成し、ウロボロス討伐に向かいました。しかし、龍の種族はそれに反抗し、神の種族に立ち向かっていったのです。神の種族、龍の種族はともに血を流しながらも、お互いの存続を守る為の争いが続いていきました。

 それを我が者顔で見ていたウロボロスは、神と龍そっちのけで、更に人間の種族を滅ぼそうとしていきました。

 その思惑に気付いた神の種族の長であるアテナ、同じく龍の種族の長であるバハムートは、闘いを止めるよう双方に命じ、ウロボロスの討伐へと向かった。

 ウロボロスの力は強大で、龍、神をも凌ぐ強さであり、一時は苦戦を強いられた。しかし、アテナとバハムートが力を合わせ、ウロボロスの討伐が無事果たされる。

 しかしその闘いが終わった直後、龍の長であるバハムートは命尽き、アテナの腕で静かに息を引き取った。壊滅された人の土地は、神と龍、互いの種族が協力し、無事復興を遂げる。

 3種族はこれ以上の争いを生まない為、神と龍、そして人の種族を超えた条約が結ばれました。

 お互いがお互いの種族を尊重し、そして互いに助け合う。その条約が結ばれて以降、お互いの種族での争いも無くなり、ユーゴスベニア大陸に再び長い平和が訪れました。


 この昔話は、ユースニア大陸に古くから伝わる話で、今でも多くの人々の手で、物語が色んな形で広まっている、

 神と龍、この物語に出てくる者達を、人々は実在しない者だと、そう思っていた。


----のです。

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龍と神の物語 -レゾナント・プログレス- 藤 悠希 @yuukifuji

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