第9話 F級ダンジョン攻略②
『ライトレーザー・レイン!』
サリはライトでボス部屋を照らした直後、すぐさまライトレーザーの連射系魔法、ライトレーザー・レインを放ち、雑魚コウモリを一掃していく。
【レベル2モンスターコアを吸収しました】
【レベル2モンスターコアを吸収しました】
……
おっ、ボス部屋の雑魚コウモリはレベル2だったのか。
サリの魔法は圧倒的火力過ぎて、レベル1とレベル2でも差が分からない。
【レベルがアップしました】
【レベルアップ特典が選べます】
しかし、レベル2の雑魚コウモリを大量に倒しているので、レベルが上がるスピードもかなり速い。
レベルアップ特典の内容はレベル11を超えてからも変わらずなので、【魔力総量の増加】を選択している。
今の僕ならば初級魔法なら1時間は使い続けられるのではないかと思える程の魔力総量があると思う。
まだ産まれて1週間の赤ん坊が魔法を連発したら、魔女狩りみたいになりそうで怖いな……。
そんな事を考えているうちに、サリは雑魚コウモリを遠距離魔法にて半分以上倒した辺りでボスコウモリが動き出した。
『ライトレーザー!』
【ボスモンスターを倒しました】
えっ?
ボスコウモリは、雑魚コウモリと同じくサリのライトレーザーにより瞬殺されてしまった。
【レベル7モンスターコアを吸収しました】
【レベルがアップしました】
【レベルアップ特典が選べます】
何でも瞬殺出来るライトレーザー恐ろしいな……。
だからサリはF級なら余裕と言っていたんだな。
『あ、雑魚コウモリが消えた?』
ボスを倒したら、雑魚コウモリが一瞬にして消え、ボスコウモリを倒した場所に宝箱が現れた。
『ボスを倒したら雑魚は消えるみたいですね。宝箱を開けたらダンジョンは終了になるので、素早く開けてしまいましょう。カイン様、触れるだけで宝箱は開きますので、お願いします』
『僕が開けて良いの? アイテムが出たらどうしよう?』
僕にはアイテムを手に入れても、ダンジョンを出た後に怪しまれるだけだから困るんだよな……
『はい。アイテム管理は私がしますので、大丈夫です』
『サリも身体が僕よりも小さいから、アイテムを持つのは大変なんじゃないの?』
『私には【アイテムボックス】という能力があるので、アイテムは99個までならどんな大きさでも大丈夫ですよ』
『え、サリは【アイテムボックス】を持っていたの!?』
『はい、カイン様がアイテムを手に入れるのはまだ先の事だと思いましたので伝えていませんでした』
『まあ、そうだろうね……なら今回のレベルアップは【魔力増加の杖】を貰うかな』
『レベルアップ特典でアイテムがあったのですね』
『うん、アイテムを貰っても困るかなと思ったけど、サリに渡せるかなって……』
『確かレベルアップ特典の装備品は透明で、防具ならば身に着けられるサイズに自動的に変わり、武器ならば指輪に変わり、合成可能な筈です』
『え、それって凄くない?』
『はい、アテナ様が自信満々に自慢していましたので、かなりの自信作だったんだと思います』
『なるほど……』
それなら先に行って欲しかったな。
【ステータス】
【名前】カイン・シュバルツ
【レベル】15
【祝福】バットエンド
リタイア
タイムアップ
【技能】初級武器知識
初級魔法知識
初級薬草知識
【権能】神の眼
レベルシステム
レベルアップ特典
成長強化プログラム《15歳まで》
【装備】魔力増加の杖
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます