第19話 ご自宅へお迎え

霊柩車の運転手って、式場から火葬場へ送るだけ っと思っておりました。

ここからは運転手ってここまでやるんですよと言うお話。


病院とかご自宅でお亡くなりになったとします。

しかるべき処理が完了したあとは火葬場へお運びしなくてはいけません。

状況によっては暫く ご安置したのちに火葬場へ行く場合もあります。

式場から火葬場へは、まーわかるかと思います。

では病院からご自宅へ、ご自宅から式場へ、誰かがお運びしなくてはいけません。


そうです。その仕事もわたくしがおこないます。

亡くなった方を搬送するのです。


さすがにわたくしが、納棺などをするわけではなので直接亡くなった方に何かするわけではないのですが・・・。

鉄道の人身事故で亡くなった方と対面するのは慣れておりましたが・・・。


まずはご自宅にお伺いする。

っと一言で言えばマッハで終わるのですが、すごーく気を使います。

いきなり亡くなった方のご自宅を訪問する・・・。

家の中って入ってみないとわかりませんよね?


手ぶらで訪問ならなんてことないのですが。

亡くなった方を乗せるものを持参しなくていけません。

よく救急車でみる【あれ】です。

ストレッチャー&スクープと【違う呼ぶ方もあるかもです】言われております。

ガラガラする台車のようなもの+担架のようなもの と考えていただければ。

あまり詳しく説明しても奥が深すぎるので省きますが。


スクープをもって【担架のイメージ】部屋の中に向かい、亡くなった方を

乗せて霊柩車にのせてどこかに向かう。


文章だとこれだけなんですけどね。

無限の難しさがあります。

出棺よりも気を使います。



とりあえずはここまでにしておきます。


次回 初の搬送です。

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