第18話 新車をめざす
いきなりのタイトルですが・・・何のことでしょうか?
霊柩車って黒色ですよね?実は白い霊柩車もシルバー色の霊柩車も存在します。
白色の霊柩車は宗教によったり、女性が希望されるときもあります。
会社に入るまで白い霊柩車は知りませんでした。
少し逸れましたが黒色だと結構に傷、汚れ【黒色でもわかるんです】が目立つのです。葬儀に出向くのに汚いお車では失礼です。お代金を頂いてますからね。そして家族にとってはまたとない葬儀になるわけです【実はたまにリピーターがおられます】
絶対に綺麗にしていきます。
しかし、車は動きます。雨の日も風の日も雪の日もあるわけです。
バードミサイル【鳥糞】も、いただいてしまう時さえもあります・・。
なので洗車は頻繁に行います。
師匠が
「ここの洗車は新車をめざす」
【新車??不可能だろ、何言ってるんだ・・?】
ええ。そう思うのが普通です。動く車は確実に汚れます。
それを新車をめざすって・・・。
「あとで洗車をやってもらう」
わたくし、個人的には洗車好きですし、カー用品店で仕事も長くやっておりました。
【普段の洗車を丁寧にやるか】
そのときは、その程度にしか思いませんでした。
そして洗車をやるときになり。
「じゃーここに道具準備したから自分の思うように洗車してみな」
そこには洗車ホース、スポンジ、ふき取りクロス、バケツ、などがありました。
【ワックス無いな・・】
ワックスをかける手前までやればいいのだと、この時は思いました。
お水をボディーにかけて、スポンジで汚れを・・・
「ん-わかった。やめて」
またこのお言葉。
全部をあげると本当に長くなるので省略するのであげませんが・・・
クロス【まー傷つきにくい雑巾です】の使い方から始まりました。普通ある程度折って使いますよね?
違いました。クロスを内側に左右を折って使うのです。伝わりにくいのですが・・・
ようは普通に半分くらい折って使うと傷がつくそうです。
【ええ?そんなんで傷つく?】
そう思いました。お水のかけ方やホースで車両が傷つかないようにする方法などなど・・
ここまでやるから新車を目指すのだと・・・。
【洗車でここまでやるんだ】
再び大変なところに入社したと思いました。
しかし、これを繰り返していくごとに、マイカーの洗車がうまくなる?効率が良くなっていきました。とにかく、ありえないとこまでこだわる。
でもそこまでピカピカにしていく。
何度も洗車をやるごとに納得しました。
たまーに【ここは洗車屋かな】
っと思うこともありましたが。
今では慣れましたよ。
師匠は洗車はあまり好きくないっぽいでした。
わたくしはそれでも洗車嫌いではないですね。
以上、新車をめざす洗車でした。
次?どーすかっかなー?気分で書きます。
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