第7話 地獄の運転練習

相変わらずの見学&挨拶をしていく。

そんなに頭が良いほうでないので、皆様の顔と名前が一致しない。

名前を覚えるのは苦手なのです。

そのうち覚えるかなと。



同時進行で運転練習が行われる。

この時のことは今も覚えている&教訓。



アクセルとブレーキ踏むときってどうしてます?

踏んで離して 踏む・・・。

ですよね?



『音してるよ』


ええ?

音?

わからん。音ってなんでしょか?


『アクセルとブレーキ踏むとき 離すとき靴の音』


ええ、要はサイレントに踏む離すをしろと。

できます?無音でアクセル・ブレーキをする。

この時、やっとわかりました。

とんでもない所に入社してしまったと。

普通に運転するだけじゃないの?



頭の中で無理無理のライブサラウンド発生。

でもね、何故か燃える。



ナビのモニターに煙草の箱を置く、鉄道好きなお方。

何するんだろ?


『はい、だめー』


ブレーキを踏んだ時に煙草の箱が落下。

えええ?イニシャルDですか?


『もっと手前からブレーキ踏めないの?』


踏めません。ええ、踏めませんよと心が大合唱。

無理無理のライブ継続。


『前をみてさ、信号で止まってるよね?わかってるなら 手前からブレーキ』



そーでね、イメージすんごい手前からブレーキしないとだめでした。

靴の音は、紐しっかり&新品の靴で逆襲。

でもたまに音する。


『もっと手前!!』


怖いですねー。怖いです。

気分は、ライオン目の前の小動物です。食べられるのかしら。



霊柩車の運転だよね?

こんなん必要?なんで?

これはタクシー?

もうね、頭が疑問だから運転にも出る。


『ほら、遅い』


言われることすべてが、怒られる。

電車の話してる時とは別人。



じわじわと、むかつく心。

しかし、じわじわと、やってやるぞと 気持ちもある。



練習は始まったばかり。

鬼教官はどこまでやるのかしら?


まだまだやります。

そしてデビューへ。

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