第18話 由梨花は反省時間
二人と別れた俺は由梨花をおぶりながら電車乗った。ちょうどボックス席が空いていたため由梨花をおき座ることができた。
今日一日思ったより疲れたな。由梨花✖️アニメは危険視していたが思っていた以上のやばさだった。今後普通を考えるならこのような場を選ばないことが大事になってきそうだ。
要は俺の助言通り動いていただろう。よく言えば由梨花に合わせられてる証拠であるが、悪く言えば真似事しかできていないということだ。データの中で最善を見つける。そこには要自身からのデータはなく俺が口で言ったことだけ。実際に見たものの方が少ないと言える。1回目だし最後の方は上手くコントロールできていたからいいがこのままでは俺が要に変わっただけで変化は何もない。
次回の俺らサイドの行動を考えるとやはり自由の向上だろ。今回は縛りすぎてマニュアル化してしまった。次回はざっくりとした意見から導いていく方式を取るのがいいだろう。俺の思考というよりは一般論から由梨花にあったことを考えていく。
「あれ、要君は?」
一人で振り返りをしていると由梨花が起きた。
「別ルートだろ」
「あ、電車か。なるほど」
状況を理解したようだ。
「で、どうだった?」
「めちゃくちゃ疲れた。要君引き強くて抵抗できないし。観覧車には乗せられるし」
「お前好きなんになんで拒んだん?」
「なんでもいいでしょ。テンション上がったら危険だったから!」
なんで俺怒られてるんだ?よくわからん。
「ジェットコースター久しぶりにどうだった?」
「最悪だった。りょうちゃんが変なこというからだよ」
でも正直あの場所一番普通だったよな。
「楽しかったか?」
「ぜんぜんとかいうと失礼かもだけどやっぱり難しい」
思ったより厳しい採点をしている。
「俺からしたらいいと思ったけどな」
「そっちから見たらでしょ。でも実際はダメだった。りょうちゃんが協力してるんだなってわかるくらい要君色々と気を遣ってくれるし私なんでりょうちゃんに連絡するの忘れるくらい頭の中はテンパって頭真っ白で…。だから楽しかったのはデータでなくコラボがあったからなんだよ」
由梨花にしてはしっかりとど真ん中を貫く鋭い分析ができている。
「とは言え、互いによくしようと頑張ったんでしいいだろ。次はどうする?」
「次もりょうちゃんたちは必要だと思う。いるってわかるだけで安心できるし、何より止めてくれる人がいないと私我を忘れることあるから」
色々と理解力があって助かる。これなら俺からは悪い点を言う必要はなさそうだ。
「安心しろ。お前らがまともになるまでは付き合ってやる」
「ありがとう。よろしく。おやすみ」
また眠りについた。
こうして長いようであっという間だった、1回目のデートの見守りは幕を閉じるのであった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます