第15話 デート再開

 時間潰しで軽く楽しんだ俺と新庄わ二人が睡眠中にベンチのそばに向かっている。

 新庄の面白い一面も知れたし色々とあり俺も十分な気分転換になった気がする。

「さっきあったことは内緒だからね。とくに由梨花に話したら許さない」

 マジトーンマジ顔で俺に語りかける。幽霊が苦手。たったこれ一つで形成逆転できる。

「そう言えばさお前背中のやつまだついてるんだな」

 軽くリアリティのあるようなことを言うと。

「え、なになになに!幽霊?でもあそこでないでしょ普通。あ、でも幽霊がよってきたの?だとしたらなんで私のなの?悪いことしてないじゃん」

 このようにものすごいテンポでテンパる。もしこのことが由梨花にばれた場合、いじる新庄といじられる由梨花の立場から幽霊についての一言で逆にすることが可能になる。

「まさか、お前がここまで苦手だったとはな。あと、今の嘘だから安心しろ」

「え、嘘?なーんだよかった。って!またやった!」

 しかも幽霊関係だと何故か攻撃的でなく、いないと分かればものすごく落ち着いた勢いで正常体を保つことができる。

「安心しろ俺以外に知られて耐性つけられても困るし」

 何かあった時の盾として最高すぎる。しかし、使い過ぎれば新庄だってなれが生じる。俺を守ることだけを考えると確実に俺だけが持ってる切り札にしたほうがいい。

「よくわないけどそれでいいや」

「それであいつらはっと」

 元の場所に戻ってきた。するとベンチいるのは由梨花だけになっていた。

「要どっかいったか」

「そうだね。由梨花一人にするとか正気かな?」

 寝てるやつを一人にするって考えればあまり考えられない。とはいえ、要にも事情があるとは思う。

「あいつが行方不明になる前で良かったな」

「ほんとそれ」

 一人になることに関しては問題はない。しかし、由梨花と言う迷子常習犯の前では少し危うい。こいつは一人になれば要を探しに行く。そして迷子になる。連絡を取れればいいがおそらくバックはおきっぱ。スマホすらとおいていく。

 

どこにいる?


 要にメッセージを送った。


昼飯腹が減った


 即帰ってきた。昼の調達か。


「あれ、要くん?」

 一息ついたところでようやくお目覚めだ。顔色も良くなってるし再開できそうだ。


 要昼買いに行った


 今ここで直接言ってでくわす可能性を考え一応メッセージで状況を伝えた。


 わかった


「なんとか再開できそうでよかったね」

「そうだな」

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