第7話 第一回作戦会議 由利花編
第一回!!由利花と要のデート大成功させよう会議!!
これはいい感じのカップルになれない要と由利花のために頑張る会議である。参加者は俺と由利花そして、
「状況は理解した。で、なんで私も参加しないといけないの?二人でやるんなら二人だけでいいじゃん」
そう、由利花以上に常識と離れたところで生活している新庄未央!!彼女を呼んだのはしっかりとした理由がある。
「女視点でのデートの心がまえ的なのを俺は知らない。だから、新庄に頼る」
たしかに新庄は常識とは離れている。だが、こいつは頭がいい。つまり、常識的な知識と発想力はもっているはず。俺はそれを信じた。
「え、未央ちゃんが一般的な…」
その反応になるのもわかる。だが我慢してくれ。一番の理由はこの話ができそうなのが新庄のみだからだ。
「ま、あんたらがちゃんとなればこいつを連れまわせそうだし乗ってあげる」
それはそれで今後がおもいやられそうだ。ともあれ、味方になってくれるんなら心強い。
「わかった。そこまでいうなら。ただしからかうの禁止わかった?」
「OK適度にちゃんとする」
それは基本はちゃんとしないという解釈でとらえてよいのだろうが不安になってくる。
「まずはどこにいくかだ」
「いつもの買い物だと、私がすぐにあきちゃうし。アニメショップは私が暴走してたぶん一人行動になるし、なくない?」
お前のレパートリー少なすぎるだろ。
「今回一番の問題は僚友が一緒にいけないことでしょ。だったらその辺にしないと一人できたら不自然でしょ」
さっそくいい感じの意見を述べる新庄。そういう細かいところも考えていかないとそもそも遠隔支援もばれそうだ。
「っとなると電車で移動するのは危険か」
「私遊園地久しぶりに行きたい」
遊園地となるとバスで移動って感じか。つけば目の前だが乗り換えもある。要の家のあたりから考えると三点が三角形になるようになるため、ルートは違う。
「遊園地ね。いいんじゃない?」
「いや迷子問題どうする」
「覚えればいい」
さっきの的確な意見はどこにいったんだ。めちゃくちゃあいまいになってきた。
「無理。暗記嫌い。地図わからない。これでどうやって覚えるの?」
「僚友帰っていい?」
「頼むからいてくれ」
わかる。どうしようもないってサインだろ。だが逃がすわけにはいかない。
「りょうちゃんが来てくれればすむ話なんだけど。でもくるなら三人でがいいし。あ、そうだ!また二体二作戦は?」
「明暗だが遠隔支援のほうが厳しくなる。一応俺らがいるとってわかるだけでもリスクがでかい」
要が俺の支援受けてる時点でその心配は全くない。だが、二人にそのことがバレるのがまずい。由梨花はそもそも隠す約束してるし、新庄はバレることに関しては問題ないが確実にいじられてしまう。変なとこで感がいい時があるためここは要が俺とつながりのないというていで動く。
「別に会わなければ解決でしょ。遊園地前で置いて行って、由梨花からは私らはどっか行ったと言ってももらう。私もちょうど別件でそっちのほうで用事があるから嘘ではないし」
「お前が外にようがあるとはめずらしい」
「いやー。私だってほら、ね」
なぜか俺から目をそらし始める。そして、自然と由梨花も目をそらしている。
「おい、由梨花。お前が遊園地行きたい目的は?」
「デートだよ!うん」
「僚友。女のようを気にしてはいけない」
勇ましい顔で肩を叩かれても相手が新庄では…
「うんうん。大丈夫だよ。アニメ原画展が遊園地で開かれててもデート優先だから」
「あ、」
「なるほどそういうことか」
「あ、あのー」
「行ったら今後助けねーからな」
「う、うん」
どうせ行くなって言わなくてもこいつは行かないを知ってる。要と二人きりなら我慢する奴だから。とはいえ、元々思いついたきっかけがきっかけだから何かしらで縛っておく必要もある。
「よしこれで終わり。由梨花買い物行こ」
「りょうちゃんもいこ」
「BLには興味ありません」
いつも通りのことだ。BLを挟んだ二人と友達は思われたくないので基本行かないようにしている。今回に限っては別件もあるからちょうどよかった。
「ならいってくる」
「いってらー」
二人がいなくなると同時にスマホを取り出し、とあることを調べそのまま電話をかけた。
「どした?」
相手は要一応こっちの準備もしておこうと思った。というより中身を埋めるなら要の方が理解もあるし行動できそうだし。
「かまわないが」
「少し作戦をだな」
「わかった。それでどうする?」
めちゃくちゃ即答。学校帰りのあれは相当響いているんだろう。いろいろと二人に信頼されてまかされてるんだ。実質初回のデートを大成功させるために頑張りますか。
次回作戦会議要編
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