怪談をしろ
基本的に自宅にいるときはなんらかの配信を流している、という男性に聞いた話。
そのとき流していたのは「まぁそこそこ過疎ってはいない女性配信者」のゲーム配信で、ガワと声が可愛いからなんとなく流し見していたらしい。
チャットの盛り上げに一役買ってみるかという仏心(=無意識)で、
「カレシいる? ていうかLINEやってる?」という決まり文句を送ろうとキーボードに触れた瞬間、
『ガチで彼氏いらない派なんだよねー、楽しいことも面白いこともやりたいことも多すぎてさ、邪魔になる』
彼女はそう言って、何事もなかったようにゲームの話題に戻った。
チャット欄は、
[なにアッピル?]
[急にどうした]
[誰もきいてないよ]
[彼女いる?」
という具合にちょっと盛り上がったらしい。
「なんか不気味っていうか、怖いっていうか、でも気になっちゃって」
急に悩める男子中学生みたいな雰囲気になって彼は言う。
「でもあの人、彼氏いらない派なんですよ~」
知らんよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます