第6話 壊れた心
私はその出来事で心を壊してしまいました。
でも、あんな酷いことをされても私は「悪いのは自分」と思っていたのです。
人によってはそう考えるのは「悲劇のヒロインぶってる」とか「いい子ちゃんしてる」とか思うかもしれません。
でも、私はあの事を引き起こしてしまったのは私自身の対応が悪かったからだと思ったのです。
「悲劇のヒロイン」を演じたいわけではないのです!
「いい子ちゃん」を演じているわけではないのです!
あの時は本当に自分のせいだと思ったのです・・・。
このことを理解してくださいと言っても難しいのかもしれません。
でも、これが本当のことなのです。
私は今でもよく「お人よし」「素直すぎる」「真面目すぎる」「優しすぎる」と言われます。
その為にその性格を利用されることが多々ありました。
それが私と言う人間のなのです。
そして、その「お人よし」が次の悲劇を生み出してしまいました。
私は当時違う大学の方で二歳年上の方とお付き合いをしていました。
元々、高校からの知り合いの方です。
友達の関係で知り合いました。
そして、私がその方のアパートから帰る途中です。
私は駅までの道を歩いていました。
そこへ、車に乗った一人の男性が声を掛けてきました。
「この○○駅に行きたいのだけど、どうやって行くか分かる?」
私は道を教えました。
でも、その男性はちょっと分からないなと言うことで車に乗って直接案内して欲しいと言われました。
○○駅はそこまで遠く無いので、その場所からなら数分で着く距離でした。
私は障害上、危機感が人より少し欠けているところがあったので、「困ってるなら」と思い、車に乗って道案内をすることにしました。
でも、それが間違いだったのです。
そして、私はまた「壊れて」しまうのです。
車に乗り、私は案内を始めました。
しかし、男性は「あ、曲がるとこ間違えた」とか言い出して、目的地からどんどん離れていってしまいました。
そして、車が止まった場所はどこかの田んぼ道でした。
男性が言いました。
「スカート捲って、下着を見せてよ」
私は震えていました。
自分の「お人よし」を呪いました。
そして、男性が襲い掛かってきたので私は抵抗しました。
その時に私はドアにロックがかかってないことに気付き、鞄で男性を叩き離れた隙に車から飛び出しました。
そして、走りました。
「あの車より少しでも遠くに逃げなくちゃ!!」
でも、ある程度走ってどこが何処だかわからなくて、私は途方にくれました。
そこに、コンビニの明かりが目に飛び込んできました。
遠くの方でしたが、私はそのコンビニを目指して走りました。
そして、コンビニに着いて店員さんに助けを求めたのです。
しばらくして、警察が到着しました。
私は警察に保護されて警察署に行き、男の特徴やその時の状況を話しました。
警察の方も内容が内容だけに女性の警察官を付けてくれました。
そして、しばらく付近をパトロールしてその男性の捜索が行われましたが、捕まることはありませんでした。
あまりにも情報がなさ過ぎたのです。
でも、警察の方はに本当に感謝しています。
あの時に親身になって対応して下さって本当にありがたかったのです。
そして、私は度重なる悲劇でとうとう病んでしまい、病院を受診することになったのです。
きっとその頃からでしょう・・・。
私の精神世界が荒れだして、不安定故の人格が出現するようになりました。
ユウヤはそのできた人格の対応に追われ始めました。
この頃から「解離性同一性障害」が二次被害として現れ始めてきたのです。
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