第2話 小学生の時の出来事

これは私がまだ小学3年の時のお話です。


その頃、私はクラスの中でいじめに遭っていました。

それも、その時の担任の先生もいじめっ子と一緒になっていじめを受けていました。

私は担任の先生ですら味方になるどころか、その担任の先生からも攻撃を受けていたのです。

でも、そのいじめが積み重なり私は耐え切れなくなってきていました。

そして、ある学校から帰ってきた日のことです。


「このままなら、死んだほうが楽かな・・・?」


私は耐えることが辛くなり、首に細いひものようなものを掛けて自分で自分の首を絞めました。

でも、目の前が真っ暗になった時に意識が途絶えそうになると同時に手が緩んだのでしょう。

完全に首を完全に絞めることは出来ずに、私は倒れてしまいました。

そのまま意識が混濁してしまい、気付いたら私は精神世界にいました。


精神世界で目を覚ますと、ユウヤの膝の上で私は横になっていました。


「ユウナ、死んじゃだめだよ。俺に肉体があったらユウナのことを守れるのに、肉体が無いから守れなくてごめんな・・・」


ユウヤはそう言って私を抱きしめてくれました。


「なんで?なんで先生までいじめるの?私はそんなにダメな子なの?生きていちゃいけない子供なの?」


そう言って私は沢山泣きました。

子供ながら、あの時は苦しくて、辛くて、本当に死んでしまいたかったです。


そして、その首絞めをきっかけに私は自傷を繰り返すようになりました。


当時、子供である私は親に助けを求めても良かったかもしれません。

でも、私はそれができませんでした。

親が嫌いとかそういう理由ではありません。


私は大切にしてくれている親に余計な心配をさせたくなかったのです。


私の家は家族仲が良いです。

親だけでなく姉妹とも仲が良いです。

だから、私がいじめに遭っていることを知って心配を掛けさせたくなかったのです。


いじめは小学校に入ってからちょこちょことはありました。

理由は私が「変わった子」だからです。


親の話では、私は現実ではなく空想の世界に生きているような子だとよく言われていたそうです。

現実にいるのに目が何処か違う世界を見ているような目をしていたそうです。

それが、いじめの理由でした。


当時は私も子供だったので自分がおかしいということには気付いていませんでした。

その頃は度重なるいじめを何とか隠さなきゃいけないと、そればかり考えていました。


いじめを受けて精神世界で私はその心の傷をユウヤに癒してもらっていました。

そうすることで、私は頑張って学校に通うことができていたのです。

本来なら不登校になっていてもおかしくなかったかもしれません。


私はユウヤの存在のおかげで不登校になることは無かったのです。


その後、5年生と6年生の時は担任の先生がとても良い先生だったので割と楽しく学校生活を送ることができました。

僅かですが友達も出来ました。


そして、小学校を卒業し、私は中学生になりました。

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