第5話 ラシル達、クソ野郎な冒険者に会う

この子と旅をして2ヶ月ぐらいたった頃。

(宮廷魔法士ぐらいには強くなったな)

アリシアは飲み込みが早いため、すぐに上達し、知識的には成人と変わらなかった。

「ラーお姉ちゃん……」

「ん?」

「その美貌で街に出るのは……」

「え、それはシーちゃんだろ」

私は2ヶ月過ごしていくうちに愛情というものを覚えた。

「……街に出たら男どもに言い寄られてしまう。外出る時私がつくった仮面と服を着なさい。君のシルバーの髪と黒い服、うん。似合うな。でも待て、そうすることで更に」

「お姉ちゃん、その服着るから恥ずかしいしそれ以上は言わないで……」

そしてギルドに着いた私達は

「冒険者希望かな?」

「はいそうです。ここは年齢問わないはずでしょう?」

やはり子供が冒険者となると不安もあるんだろう

「こんなガキが冒険者か?たくよー、ここはガキの遊び場じゃねぇんだよ」

「ファボルさん、こいつらなんか変な仮面つけてますよw」

「そんなん邪魔だろw」

無理やり仮面を外そうとしてきたこいつらの手を私は掴み、

「な!?」

「シーちゃん、今から威圧の仕方教えるから覚えてね」

「う、うん」

「威圧する時は、嫌だ、嫌い、こっち見んなとかそうゆう感情をむき出しにして」

私は相手が死なない程度に睨みつけて威圧を出した。

ギロッ

「ひっ!」

こいつらはAランクなみなのか、3人気絶、ファボルというやつは尻もちをつき、そのあと泡を吹いて倒れた。

「シーちゃん、魔力は鍛えたら強くなる、強くなって本気で威圧したりすると死ぬ可能性があるからその人に合った力で威圧しないとダメだからね」

「う、うん!分かったよ!」

さてと

「お前、ファボルと言ったか、子供だと舐めてると痛い目見るぞ。そしてこんなことしてると‪”‬‪誰にも”‬見て貰えなくなるぞ」

ファボルというやつにこう言ったのは世界樹の私から見放されると誰にも認識して貰えなくなる場合がある。まあ、これは本気で私が怒った場合だが。

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世界樹は人になって実際に国を見てみます ぷいぷい @08035845717

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