第4話

 そうしてグダグダと時間を潰していると、また誰かが来たようで、声が聞こえた。

 でも、甲冑は私と彼らが出会うことを邪魔してくる。せっかく来てくれた人をどうしてそうやって追い返してしまうのか。お陰で私はずうぅーっと退屈なまんまだった。

 

 そんな日々が続いて、続いて、続いて、また続いた。

 ある時、また鋼の砦が地面に戻った後、甲冑の胸の辺りを殴ってこう言った。

 「どうしてお前は私の邪魔ばかりするんだ?そうやって私を孤独にして、一体何がしたいんだ?なあ、私を苦しめて楽しいか?」

 ドカドカと鉄の鎧を何回も何回も殴った。拳から血が出ても、私は痛みなんか感じなかった。

 「お前は誰なんだよ?」

 そう言ったら、彼女はヘッドパーツをゆっくりと持ち上げた。

 

 「私は、お前だよ。」

 そこには、私の顔があった。自分の顔を見たことはなかったが、私の顔だと悟った。

 びっくりして声も出せずにいると、彼女は最後に少しだけ笑って消えていった。

 それから、私は、本当の独りぼっちになった。

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